
第20回目の対策講座の今回は、
【保安距離】【保有空地】(分類:法令#8)
の説明をしていきますので、よろしくお願いします。
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危険物取扱者試験 乙4種対策講座用INDEX
《危険物乙4種 今日のチャレンジ問題》
今回の講座の範囲に捕らわれず、試験に出そうな問題を1題出題します(^o^)
少しずつ問題に慣れていきましょう!
Q.軽油についての記述で、次のうち誤っているものはどれか?
1. 水に溶けない
2. 加熱などにより液温が引火点以上になると、ガソリン同様に引火しやすい
3. 純粋な軽油は無色透明である。
4. 原油を蒸留するとき、灯油と重油の中間にできるものをいう。
5. 蒸気比重は4.5である。
目次
保安距離
製造所等の火災や爆発等の災害が発生したとき、周囲の建築物等(住宅・病院・学校等の保安対象物)に影響を及ぼさないようにするとともに、延焼防止、避難等のために確保する一定の距離のことをいう。
保安距離が必要な施設
保安距離は、すべての製造所等に確保が義務付けられているのではなく、保安距離が必要なものは、次の5施設。
①製造所
②一般取扱所
③屋内貯蔵所
④屋外貯蔵所
⑤屋外タンク貯蔵所
各施設への保安距離
保安距離は、保安対象となる建築物と、製造所等の外壁、またはそれに相当する工作物の外側までの距離のことをいい、その距離は下記表となる。
保安対象となる建築物 | 保安距離 |
特別高圧架空電線(7,000~35,000V以下) | 3m以上(水平距離) |
特別高圧架空電線(35,000Vを超えるもの) | 5m以上(水平距離) |
製造所等の敷地外にある住居 | 10m以上 |
高圧ガスの施設 | 20m以上 |
学校、病院、劇場など多人数を収容する施設 | 30m以上 |
重要文化財、重要有形民俗文化財、史跡など | 50m以上 |
保有空地
保有空地とは、消防活動及び延焼防止のために製造所の周囲に確保する空地であり、空地内には、どのような物品であっても置くことはできない。
保安距離が必要な施設
①製造所
②一般取扱所
③屋内貯蔵所
④屋外貯蔵所
⑤屋外タンク貯蔵所
⑥簡易タンク貯蔵所(屋外に設けるもの)
⑦移送取扱所(地上設置のもの)
※ このように保有空地は、「保安距離が必要な施設」+ 屋外に設ける簡易タンク貯蔵所と地上設置の移送取扱所」にの7つに必要である
製造所等に必要な保有空地の幅は以下表の通りである。
製造所等の区分 | 保有空地 |
指定数量の倍数が10以下の製造所等 | 3m以上 |
指定数量の倍数が10を超える製造所等 | 5m以上 |

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