
第18回目の対策講座の今回は、
【燃焼のしかた】(分類:物理学・化学#5)
の説明をしていきますので、よろしくお願いします。
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危険物取扱者試験 乙4種対策講座用INDEX
《危険物乙4種 今日のチャレンジ問題》
今回の講座の範囲に捕らわれず、試験に出そうな問題を1題出題します(^o^)
少しずつ問題に慣れていきましょう!
Q.第4石油類の指定数量として間違っているものはどれか?
1. 第1石油類、第2石油類および第3石油類の水溶性、非水溶性では指定数量が異なる
2. 第2石油類の水溶性物品と第3石油類の非水溶性物品の指定数量は同じ
3. 第1石油類の水溶性物品とアルコール類の指定数量は同じ
4. 特殊引火物と第一石油類の水溶性の指定数量は同じ
5. 第4石油類と動植物油類では、指定数量が異なる
目次
【完全燃焼】と【不完全燃焼】とは?
締め切った状態で可燃物を燃焼し続けると空気中の酸素が減少し不完全燃焼が起こり、人体に有害な一酸化炭素が発生する。
一酸化炭素 | 二酸化炭素 | |
常温の形状 | 無色、無臭の気体 | 無色、無臭の気体 |
蒸気比重 | 0.97 | 1.53 |
燃焼性 | 空気中で青白い炎をあげて燃える | 燃えない |
毒性 | 有毒 | 一酸化炭素のような毒性はなし |
水溶性 | ほとんど溶けない | かなり溶ける(水溶液は弱酸性) |
酸化・還元性 | 還元性 | 酸化性 |
完全燃焼
酸素の供給が十分にある場合の燃焼のことをいう。
酸素濃度によっては激しく燃焼し、炭素が燃焼すると二酸化炭素が発生する。
不完全燃焼
酸素の供給が十分でない場合の燃焼のことをいう。
炭素が不完全燃焼すると一酸化炭素が発生する。不完全燃焼の場合、微粒子である煤(すす)が発生することがある。
燃焼の種類
気体の燃焼
①予混合燃焼
可燃性気体と空気をあらかじめ燃焼可能な濃度の範囲内の混合ガスを形成したところで着火する。炎の伝播、温度や圧力の上昇が極めて高く、音を伴って燃焼することもあり、爆発燃焼とも呼ばれる。
例)プロパンガスなど。
②拡散燃焼
可燃性気体が連続的に供給されて空気と混合しなが燃焼可能な濃度の範囲に達して、炎を出して燃焼する。
例)家庭用ガスコンロ・ライターなど。
液体の燃焼
可燃性液体の燃焼は、液体が直接燃えるのではなく可燃性液体の表面から発生した蒸気と空気が混合したものが燃える。第4類危険物の燃焼はすべて蒸発燃焼である。
固体の燃焼
可燃物が固体・液体・気体によって下記のように燃焼の仕方が異なる。
①表面燃焼
表面で直接酸素と反応し、可燃性固体の表面から内部へ、高温を保ちながら燃えていく燃焼のこと。
物質例)木炭・コークス・練炭 など。
②分解燃焼
加熱により分解されて発生する可燃性気体が燃える燃焼のこと。
物質例)木材・石炭・プラスチック など。
③自己燃焼
物質内に多くの酸素を含んでいて空気がなくても分解して燃える燃焼のこと。(分子内に多くの酸素を含むもの)
物質例)セルロイド・ニトロセルロースなど。
④蒸発燃焼
加熱により液体となり、液体から蒸発した気体が燃焼する。また昇華性のある可燃性固体や引火性固体から蒸気が発生し、その蒸気が燃える燃焼のこと。
物質例)硫黄・ナフタリン・固形アルコール(引火性固体)など。

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