
第26回目の対策講座の今回は、
【第4石油類】【動植物油類】(分類:性質 #8)
の説明をしていきますので、よろしくお願いします。
危険物取扱者試験 乙4種対策講座用INDEX
《危険物乙4種 今日のチャレンジ問題》
今回の講座の範囲に捕らわれず、試験に出そうな問題を1題出題します(^o^)
少しずつ問題に慣れていきましょう!
Q.次のうち、第1類から第6類の危険物の性状等について、次のうち誤っているものはどれか。
1. 危険物には常温(20℃)において、気体、液体及び固体のものがある。
2. 危険物には単体、化合物及び混合物の3種類がある。
3. 分子内に酸素を含んでおり、他から酸素の供給がなくても燃焼するものがある。
4. 不燃性の液体又は固体で、酸素を分離して他の危険物の燃焼を助けるものがある。
5. 水と接触して発熱し、可燃性ガスを生成するものがある。
目次
第4石油類の性質
石油類の引火点
第1石油類 ⇨ 1気圧において引火点が21℃未満のもの。
第2石油類 ⇨ 1気圧において引火点が21℃以上70℃未満のもの。
第3石油類 ⇨ 1気圧において引火点が70℃以上200℃未満のもの。
第4石油類 ⇨ 1気圧において引火点が200℃以上250℃未満のもの。☜コレ!!
第4石油類の主な特徴
〇1気圧において引火点が200℃以上250℃未満の引火性液体である。
〇第4石油類には、潤滑油と可塑剤がある。
潤滑油:タービン油、切削油、ギヤー油、シリンダー油などがあり、摩擦熱や摩耗を低減するために用いられる。
可塑剤:フタル酸エステル、リン酸エステルなどの化合物があり、プラスチックや合成ゴムに加えて、流動性、柔軟性を与えるために用いられる。
〇比重は1より小さいものが多い。(水より軽いものが多い)
〇一般に水に溶けない。
〇粘度が高い。
〇指定数量は6000ℓである。
〇引火点が常温(20℃)より高く、蒸発性がほとんどないため、加熱しない限り引火する危険性はない。
〇一旦火災が発生すると、液温が非常に高くなるために消火が困難となる。
第4石油類の火災予防方法
蒸気を貯めないように、通風、換気をよくする。
第4石油類の消火方法
泡、二酸化炭素、粉末、ハロゲン化物による窒息消火が有効である。
動植物油類の性質
消防法上の動植物油類は、動物の脂肉等、または植物の種子や果肉から抽出したものである。
動植物油類の主な特徴
〇1気圧において引火点が250℃未満の引火性液体である。
〇布などに染みこませて積み重ねると自然発火する危険性が高い。
⇨一般に乾きやすい油(乾性油)ほど空気中の酸素で酸化され、その酸か熱が蓄積して発火点に達し、自然発火する。
この性質からヨウ素価の値で、
不乾性油:100以下
半乾性油:100~130
乾性油:130以上
に分類される。ヨウ素価とは油脂100gに吸収されるヨウ素のグラム数である。
自然発火しやすい順は、【乾性油>半乾性油>不乾性油】である。
〇比重は1より小さい。(水より軽い)
〇水に溶けない。
〇乾性油は不飽和脂肪酸を多く含む。不飽和脂肪酸が多いほどヨウ素価が大きく、自然発火しやすくなる。
〇淡黄色。但し一般に純粋なものは無色透明
〇指定数量は10000ℓである。
〇一旦火災が発生すると、液温が非常に高くなるために消火が困難となる。
動植物油類の火災予防方法
蒸気を貯めないように、通風、換気をよくする。
動植物油類の消火方法
泡、二酸化炭素、粉末、ハロゲン化物による窒息消火が有効である。

下の講義内容も是非ご覧下さい!!
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