
第27回目の対策講座の今回は、
【定期点検】(分類:法令#10)
の説明をしていきますので、よろしくお願いします。
危険物取扱者試験 乙4種対策講座用INDEX
《危険物乙4種 今日のチャレンジ問題》
今回の講座の範囲に捕らわれず、試験に出そうな問題を1題出題します(^o^)
少しずつ問題に慣れていきましょう!
Q.法令上、製造所等のうち、学校及び病院等の建築物等から、保安距離を必要としない製造所等として正しいものを選べ。
1. 屋内貯蔵所
2. 屋外タンク貯蔵所
3. 製造所
4. 屋外貯蔵所
5. 給油取扱所
目次
定期点検とは
全ての製造所等の所有者等には、製造所等の位置・構造・設備が技術上の基準に適合するように維持管理する義務がある。
その維持管理する目的として、『定期点検』がある。
定期点検の義務
所有者等は一定の製造所等に対して定期に点検を実施し、その定期点検記録を作成・保存する義務がある。
市町村長等が位置・構造・設備が技術上の基準に適合していないと認めた場合は市町村長等は基準適合命令(修理、改造あるいは移転命令)を命じることができる。
それでも所有者等が基準適合命令に従わない場合は市長村長等は許可の取り消し、または使用停止命令を行うことができる。
定期点検の実施者
定期点検をできる実施者は、危険物取扱者、または危険物施設保安員(=必要な資格は特に必要ないが、製造所等の構造、設備に詳しいものが任命される)が行わなければならない。
但し危険物取扱者以外の無資格者は、危険物取扱者(甲種、乙種、丙種)の立会いがあれば定期点検は可能。

定期点検の必要な製造所等
~定期点検が必要~
〇製造所 ⇨⇨⇨ 指定数量の倍数が10以上および地下タンクを有する施設
〇屋内貯蔵所 ⇨⇨⇨ 指定数量の倍数が150以上
〇屋外貯蔵所 ⇨⇨⇨ 指指定数量の倍数が100以上
〇屋外タンク貯蔵所 ⇨⇨⇨ 指定数量の倍数が200以上
〇地下タンク貯蔵所 ⇨⇨⇨ すべて
〇移動タンク貯蔵所 ⇨⇨⇨ すべて
〇給油取扱所 ⇨⇨⇨ 地下タンクを有する施設
〇移送取扱所 ⇨⇨⇨ すべて

~定期点検が不要~
定期点検が不要な施設は、下記3つである。
●屋内タンク貯蔵所
●簡易タンク貯蔵所
●販売取扱所

定期点検の内容と実施時期、保管期間
点検事項 | 点検時期 | 点検記録の保管期間 |
位置・構造・設備の点検 | 1年に1回以上 | 3年間 |
地下タンクを有する製造所等 | 1年以内に1回以上 | 3年間 |
移動タンク貯蔵所の漏れ点検 | 5年以内に1回以上 | 10年間 |
屋外タンク貯蔵所の内部点検 (1000kl以上~10000kl未満) |
13年以内に1回以上 (規定の保安措置がある場合は15年以内に1回以上) |
26年または30年 |
定期点検の記載事項
点検記録に記載する内容は次である。
①製造所等の名称
②点検の方法と結果
③点検年月日
④点検を行った危険物取扱者、危険物施設保安員、点検に立ち会った危険物取扱者の氏名

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