
第8回目の対策講座(手法編#5)の今回は、
【QC7つ道具 #2特性要因図】
の説明をしていきますので、よろしくお願いします。

QC=Quality Controlの略で品質管理の意味。また職場内で自発的に集まった少人数の集団が、製品・サービスの品質管理や改善、不具合品の低減、安全対策に取り組む(QC活動)ことをQC活動という。
↓QC(品質管理)検定の概要に関しては、下記リンクをご覧ください↓ 目次 サブローこんにちは。サブローです。 本日はQC検定(品質管理検定)について説明をしていきますので、よろしくお願いします。 目次 QC検定とは? QCとは【Quality Control】の略であり、本 ... 続きを見る
【QC検定対策】 QC(品質管理)検定とは?(2020年度版)
↓QC(品質管理)検定講座のINDEXは下記リンクをご覧ください(随時更新予定)↓ サブローQC(品質管理)検定に関する説明が増やして行く予定なのでリンクに飛ぶような目次(INDEX)を作りました。 随時更新していくので、よろしくお願いします。 モグゾー対象級を記載していますが、あく ... 続きを見る
【QC検定2級対策】講座-目次(INDEX)
QC7つ道具
品質管理で活用されて効果の高い手法を【QC 七つ道具】と名付けられました。【QC 七つ道具】を用いて職場やサークルで改善を行うには、それらを勉強して活用の目的を理解することが大切です。QC 七つ道具は、主に数値を扱うものが中心の手法ですが、 【QC 七つ道具】として選ばれた手法は、下記の手法があります。
①パレート図
②特性要因図
③ヒストグラム
④グラフ
⑤チェックシート
⑥散布図
⑦層別
の七つです。今回の講座では、【特性要因図】を説明していきます。
【特性要因図】
◎:内容を実務で運用できるレベル
○ :内容を知識として理解しているレベル
△:言葉を知っている程度のレベル
×:出題範囲ではない項目
【特性要因図】は、JIS Z 8101-2(日本工業規格「統計的管理用語」)では、「特定の結果と原因系の関係を系統的に表した図」と定義されています。
【特性要因図】とは?
『特性要因図』とは、「問題になっている結果(特性)に対して、その結果に影響していると思われる要因を漏れなく洗い出すための手法」となります。『特性要因図』は、結果を指す「特性」、結果に影響する要素の「要因」、要因のなかで結果に影響を及ぼすものを「原因」の3要素で構成されています。3つの構成要素を魚の骨のように整理することで、結果と要素の因果関係をわかりやすくしてくれるのです。『特性要因図』は、日本で生まれた手法で、形が魚の骨に似ていることから、「フィッシュボーン・チャート」「フィッシュボーン・ダイアグラム」と呼ばれています。特性要因図には、原因解明型と手段解明型の2種類の使い方があります。
参考:考案者は石川馨(いしかわ かおる)さんで、その名前から石川ダイアグラムとも呼ばれています。
『特性要因図』のイメージは下参照なります。
【特性要因図】の作り方
①問題として取り上げる特性(結果)を一番右に書いて、四角で囲みます
②左から特性に向けて、一本太い矢印を背骨として引きます。
③要因を書いて四角で囲み、そこから背骨に向けて太い枝として、大骨を引きます。大骨の数は4個くらいが妥当と呼ばれています。要因は製造業では一般的に4M(下記)から選びます。
●Man(マン):人 |
●Material(マテリアル):材料 |
●Machinge(マシン):機械、設備 |
●Method(メソッド):方法 |
【補足】この4要素に「Measurement(検査・測定)」を加えた「5M」や、さらに「Management(マネジメント)」を加えた「6M」という考え方もあります。 |
④問題の原因(要因)ごとに、要因項目を細分化して細い枝を中骨、小骨を記入し、アクションが取れるまで細分化していきます。
⑤一通り完成したら、その要因の中で特に影響があると思われるものに○印をつけます。
【ブレーンストーミング法】とは?
『特性要因図』を作成する際、関連する人達が集まり、意見を出し合って要員の洗い出しを行います。その話し合いを行う場合は『ブレーンストーミング法』が有効です。『ブレーンストーミング法』とは、関係者が集まって以下のルール(ブレーンストーミングの4原則)のもとに意見を出し合うことです。
1.他人の意見を批判しない(批判があるとよいアイディアが出にくい環境になる)
2.量を重視する(質より量)
3.判断・結論を出さない(どんな意見も採用し、思いついた考えをどんどん発表する)
4.アイデアを結合し発展させる(話し合いで出た意見同士を結合させ、発展させていく)

下の講義内容も是非ご覧下さい!!
関連
QC検定対策 前回の講義内容(第7回)
『パレート図』-【QC検定の対策講座】#7
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QC検定対策 次回の講義内容(第9回)