
第7回目の対策講座(手法編#4)の今回は、
【QC7つ道具 #1 パレート図】
の説明をしていきますので、よろしくお願いします。

QC=Quality Controlの略で品質管理の意味。また職場内で自発的に集まった少人数の集団が、製品・サービスの品質管理や改善、不具合品の低減、安全対策に取り組む(QC活動)ことをQC活動という。
↓QC(品質管理)検定の概要に関しては、下記リンクをご覧ください↓ 目次 サブローこんにちは。サブローです。 本日はQC検定(品質管理検定)について説明をしていきますので、よろしくお願いします。 目次 QC検定とは? QCとは【Quality Control】の略であり、本 ... 続きを見る
【QC検定対策】 QC(品質管理)検定とは?(2020年度版)
↓QC(品質管理)検定講座のINDEXは下記リンクをご覧ください(随時更新予定)↓ サブローQC(品質管理)検定に関する説明が増やして行く予定なのでリンクに飛ぶような目次(INDEX)を作りました。 随時更新していくので、よろしくお願いします。 モグゾー対象級を記載していますが、あく ... 続きを見る
【QC検定2級対策】講座-目次(INDEX)
QC7つ道具
品質管理で活用されて効果の高い手法を【QC 七つ道具】と名付けられました。【QC 七つ道具】を用いて職場やサークルで改善を行うには、それらを勉強して活用の目的を理解することが大切です。QC 七つ道具は、主に数値を扱うものが中心の手法ですが、 【QC 七つ道具】として選ばれた手法は、下記の手法があります。
①パレート図
②特性要因図
③ヒストグラム
④グラフ
⑤チェックシート
⑥散布図
⑦層別
の七つです。今回の講座では、【パレート図】を説明していきます。
【パレート図】
◎:内容を実務で運用できるレベル
○ :内容を知識として理解しているレベル
△:言葉を知っている程度のレベル
×:出題範囲ではない項目
【パレート図】は、JIS Z 8101-2(日本工業規格「統計的管理用語」)では、「項目別に層別して、出現頻度の大きさの順に並べるとともに、累積和を示した図。例えば、不適合品を不適合の内容の別に分類し、不適合品数の順に並べてパレート図を作ると不適合の重点順位がわかる」と定義されています。
グラフの特徴としては、横軸に現象や原因などの項目を記載し、横軸に件数を取って、左から大きい順を横並べ、かつ『その他』は一番右に描いて並べた棒グラフと、項目別に占有率%を打点し、その累積和を折れ線グラフで表したものを組み合わせた図になります。
【パレート図】の使用目的
〇どの項目にどのような問題があるかを把握し、重点的に解決に取り組む問題を提起することができます。⇨【重点指向】という考え
〇その問題が全体に及ぼす影響がどの程度かを把握することができます。
〇改善前と改善後の効果を比較確認することができます。
〇業務報告や記録として活用できます。
【パレート図】の作り方
①データの分類項目を決めます。分類項目に含まないものは「その他」の分類とします。
※「その他」の項目が極端に多いような場合は、項目分類を見直す必要があります。
※グラフで縦軸となる部分は、不適合品の数より不適合品による損失金額で表した方が良い場合もあるので、適宜判断する必要があります。
②期間を決めてデータ取りを行います。
③分類項目別にデータを集計します。
④データの大きい順に並び替えます。その際、その他の項目は一番下にします。データの入力例は下記とします。
⑤データの大きい順に棒グラフを描きます。左軸の不適合品総数と累積%(100%)を一致させるようにします。またグラフの幅は全て等しくとり、棒間に間をあけないようにします。
⑥データの累積数を折れ線グラフで描きます。折れ線グラフの始めは、"0"から描き、最初の棒グラフの右上を第1点目として実線で結びます。
⑦必要に応じて各項目(表題、工程名など)の必要事項を記入します。
【パレート図】の使い方
〇どの項目が一番問題なのかが、【パレート図】を見れば一目瞭然ですので、不具合解決、改善に向けて取り上げる順序が明確になります。
〇各項目がどれくらいの割合を占めているかが分かるので、その問題が解消した際の効果の度合いがわかります。
〇【パレート図】を改善前と改善後のバージョンの2つの図を作ることにより、改善効果の大きさや不具合内容の変化を見ることができます。【パレート図】を作る際は、縦軸の目盛りを改善前、改善後を揃えます。また横に並べて比較することにより、下図のように改善効果が分かりやすくなります。

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