
本日はQC検定(品質管理検定)について説明をしていきますので、よろしくお願いします。
目次
QC検定とは?
QCとは【Quality Control】の略であり、本資格を取得することにより品質管理についての知識レベルを客観的に証明できるものです。製造業のみならず対象となる分野は非常に幅広く、あらゆるモノやサービスの質の管理において意義のある資格です。就職、転職時にも働く上での必要な知識として評価している会社が多い為、資格として充分にアピールできるものです。
QC検定のレベルについて
1級・準1級
対象人材:部門横断の品質問題解決をリードできるスタッフ、品質問題解決の指導的立場の品質技術者
1級の合格基準は、「一次試験(手法分野、実践分野)で各分野の得点が概ね50%以上、および、総合得点(手法分野+実践分野)が概ね70%以上」、「二次試験(論述)で得点が概ね50%以上」、「総合得点(一次・二次試験の合計点)が概ね70%以上」の3点が決められています。また、一次試験(手法分野、実践分野)のみを満足した場合は準1級に認定されます。但し準1級合格証は発行しません。
合格率は約5~10%程度とされています。
2級
対象人材:自部門の品質問題解決をリードできるスタッフ、品質に関わる部署の管理職及びスタッフ
合格基準は「出題を手法分野・実践分野に分類し、各分野概ね50%以上」、「総合得点概ね70%以上」の両方を満たす必要があることが公表されています。
合格率は約20%程度とされています。
3級
対象人材:自分たちの職場の問題解決を行う全社員、品質管理を学ぶ大学生、高専生、高校生など。
合格基準は、「出題を手法分野・実践分野に分類し、各分野概ね50%以上」、「総合得点概ね70%以上」の両方を満たす必要があることが公表されています。
合格率は約50%程度とされています。
4級
対象人材:初めて品質管理を学ぶ人や新入社員、社員外従業員、初めて品質管理を学ぶ大学生、高専生、高校生など。
合格基準は総合得点の概ね70%以上とされており、それに応じた十分な対策を練る必要があります。
合格率は約85%程度とされています。
※全級とも受験を受ける上で特に必要な受験資格はありません。
※細かい各等級のレベル、マトリックス表は日本規格協会のHPを確認してください。
↓日本規格協会↓
https://webdesk.jsa.or.jp/common/W10K0500/index/qc/qc_level/
2020年~2021年の試験予定
【第29回】 2020年 3月15日 (日) ※出願終了
【第30回】 2020年 9月6日 (日) ※6月上旬より申込受付予定
【第31回】 2021年 3月21日 (日) ※詳細は決まり次第HPにて掲載予定
※最新情報は日本規格協会のHPを確認してください。
↓日本規格協会↓
https://webdesk.jsa.or.jp/common/W10K0500/index/qc/
試験勉強におすすめな書籍(参考)
私個人としては、下記の2つをおすすめします。(添付写真は個人所有の2級のものです)
①のほうには各単元ごとに確認問題、巻末にまとめの問題があります。
①1回で合格 QC検定 ■級 テキスト & 問題集 (※■は受験する等級)
②▲▲▲▲年度 過去問で学ぶQC検定 (※▲▲▲▲は発売している最新の年度。■は受験する等級)
①で内容を掴み、理解するまで熟読。②で過去問をひたすら解いて傾向を掴む。
資格取得だけを考えると『満点』を取る必要はありませんが、各分野で一定量の点数をとる必要があるため、満遍なく内容を理解しておく必要があります。