
乙4講座のほうには、『法令』『物理・化学』の分野の講座がありますので、下記にあるINDEXからご確認ください。
第3回目の対策講座の今回は、
【過酸化水素の性状】(分類:乙6類)
の説明をしていきますので、よろしくお願いします。
Coming soon!
危険物取扱者試験 乙4種対策講座用INDEX
|
目次
過酸化水素の性状・特徴
・化学式:H2O2
・比重:1.5 (1 以上 (共通性質)) 融点:-0.4℃ 沸点:152℃
・指定数量:300kg(共通性質)
・不燃性である。(共通性質)
・無機化合物である。(共通性質)
・無色の液体である。(共通性質)
・水やアルコールには溶けるが、ベンゼンには溶けない。
・弱酸性である。
・強力な酸化剤である。(さらに強力な酸化剤に対しては還元剤ともなる)
・極めて不安定な物質(H2Oになりやすい)であり、濃度50%以上のものは、常温(20℃)でも酸素と水に分解する。
2H2O2→2H2O+O2
・金属粉、有機物の混合により分解し、加熱(酸素発生)や動揺により、発火、爆発を起こす可能性がある。
・濃度50%以上で爆発性があり、皮膚に触れると火傷を起こす。
・過酸化水素の安定剤として
リン酸
尿酸
アセトアニリド
が用いられる。
・3%の濃度の水溶液で、オキシドールやオキシフルという商品名で利用されている。(高濃度は危険である)
・衣料用の漂白剤にも用いられる。
過酸化水素の取扱いと貯蔵
・直射日光を避け、冷暗所に貯蔵する。
・分解の抑制のため、安定剤(リン酸等)を添加する。
・有機物、アンモニア、金属、金属粉との接触を避ける。→発熱、発火、爆発の可能性
・流出した場合は、多量の水で洗い流す。
・容器は密栓しない。(通気穴を確保した栓を用いる)
※危険物で密栓しないのは、過酸化水素とメチルエチルケトンパーオキサイド(第5類)の2つのみ。
過酸化水素が分解して発生する酸素により、容器の内圧が高まるのを防ぐため。
過酸化水素の消火方法
・注水による冷却消火を行う。

下の講義内容も是非ご覧下さい!!
関連
危険物乙6 次回の講義内容(第2回)
関連
危険物乙6 次回の講義内容(第4回)