
第9回目の対策講座の今回は、
の説明をしていきますので、よろしくお願いします。
目次
危険物とは?
危険物は、発火性、または引火性の性質をもつものや、発火、引火を促す性質をもつものがあり、燃焼すると消火が困難な特性を持っています。消防法が来ているする危険物とは、常温(20℃)、常圧(1気圧)で、固体または液体の物質です。気体の危険物はありません。
危険物は、その特性に応じて第1類から第6類までに分類されています。乙4の試験には第1類から第6類の性質が出題されますので、概要は掴んでおきましょう。
種類 | 性質 | 状態 | 燃焼性 | 概要 |
第1類 | 酸化性固体 | 固体 | 不燃性 | 酸素を含んでいる酸化性物質で、加熱、衝撃などにより分解して酸素を放出し、単体では燃焼しないが、他の可燃物を燃焼させやすい物質 |
第2類 | 可燃性固体 | 固体 | 可燃性 | 火炎により着火しやすく、比較的低温で引火しやすい物質、燃焼速度は速くて消火しにくい。 |
第3類 | 自然発火性物質 禁水性物質 |
固体または液体 | 可燃性 | 自然発火性物質:空気に触れることにより自然発火の危険性を有する物質 禁水性物質:水と接触することにより、発火又は可燃性ガスを発生する物質 |
第4類 | 引火性液体 | 液体 | 可燃性 | 引火性を有する液体で、蒸気が空気に混合すると、発火、爆発の可能性がある。 |
第5類 | 自己反応性物質 | 固体または液体 | 可燃性 | 酸素を含有し、過熱等による分解などの自己反応により、多量の発熱をしたり、爆発的に反応が進行する物質 |
第6類 | 酸化性液体 | 液体 | 不燃性 | 酸化性を有する液体で、単体では燃焼しないが、混在する他の可燃物の燃焼を促進する物質 |
第4類危険物の特性
第4類の共通の性質は
★引火性の液体
★比重は1より小さいものが多い
★蒸気比重は1より大きく=空気より重たいので、蒸気は低いところに滞留する。
★二硫化炭素以外の発火点は100度以上である。
★非水溶性のものが多い。
★発生した蒸気が空気と混ざりあい、火気などにより引火、爆発の恐れがある。
★電気の不導体で静電気を蓄積しやすく、放電火花によって引火、爆発する可能性がある。
★流動性があるため、水の表面に広がりやすく、火災時には延焼する恐れがある。
危険物の種類は下記の通りです。上から危険性の高い順に記載しています。
特殊引火物
引火性液体のなかで、特に引火しやすく、1気圧において、発火点が100℃以下のもの又は引火点が-20℃以下で沸点が40℃以下のものをいう。(二硫化炭素など)
※発火点:火の気がなくても火がつく最低温度
第1石油類
引火点が21℃未満のガソリンなどの石油類
※引火点:火に近づけた時に火がつく最低温度
アルコール類
分子を構成する炭素の原子の数が1個から3個までの飽和1価アルコール(変性アルコールを含む)をいう。(含有量が60%未満の水溶液を除く)
エチルアルコール、メチルアルコールなど
第2石油類
引火点が21℃以上70℃未満の灯油、軽油などの石油類
第3石油類
引火点が70℃以上200℃未満の重油などの石油類
第4石油類
引火点が200℃以上250℃未満のギヤー油、シリンダー油など
動植物油類
動物の脂肉等又は植物の種子若しくは果肉から抽出した動植物を原料とする油類であって、1気圧において、引火点が250℃未満のものをいう。

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