
第33回目の対策講座の今回は、
【化学反応式と熱化学方程式】(分類:物理・化学#10)
の説明をしていきますので、よろしくお願いします。
危険物取扱者試験 乙4種対策講座用INDEX
《危険物乙4種 今日のチャレンジ問題》
今回の講座の範囲に捕らわれず、試験に出そうな問題を1題出題します(^o^)
少しずつ問題に慣れていきましょう!
Q.次の記述のうち、運搬容器の外部に表示する注意事項として正しいものはどれか選べ。
1. 第二類の危険物は「衝撃注意」
2. 第三類の危険物は「火気・衝撃注意」
3. 第四類の危険物は「火気厳禁」
4. 第五類の危険物は「取扱注意」
5. 第六類の危険物は「火気注意」
目次
化学反応式
☆化学式:
元素記号を組み合わせて物質の構造を表したもの 【例:H2、O2、H2O等】
☆化学反応式:
化学式を使って化学反応を表したもの。
化学式を使って反応する物質を左側、生成される物質を右側に書き、矢印で結んだ式のことをいう。
左辺と右辺の原子の数は同じ。原子の数を同じにするために付ける数値を『係数』という。1の場合は省略。
水素原子(H)の数は、左辺、右辺ともに4個。酸素原子(O)の数は、左辺、右辺ともに2個。
化学変化前と変化後での原子数の和が等しいということは当然その質量も同じになる。
⇨ 質量保存の法則
熱化学方程式
☆反応熱:
化学反応において、1molの反応物質が発生、または吸収する熱量のこと。
熱を発生する場合は発熱反応、熱を吸収する場合は吸熱反応という。
反応熱の代表的なものは下記4つ。
燃焼熱:1molの物質が酸素と反応して完全燃焼するときに発生する熱量
生成熱:化合物1molが構成元素の単体から生成するときに出入りする熱量
中和熱:酸と塩基の中和で塩(エン)と水が生成するときに発生する熱量
溶解熱:1molの物質が多量の溶媒と融解するときに出入りする熱量
☆熱化学方程式:
反応熱を加えた反応式を熱化学方程式という。熱化学方程式は両辺を"="で結び、
発熱反応のお場合は、発生する熱量を"+"、
吸熱反応の場合は、吸収する熱量を"-"で表す。
生成熱が"+"であるので、発熱反応である。
⇨水素1molが完全燃焼するときは、242.8kJの熱が発生する。
逆に水を電気分解する場合、次の式が成り立ち、242.8kJに相当する分解熱を与える必要がある。

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