
乙4講座のほうには、『法令』『物理・化学』の分野の講座がありますので、下記にあるINDEXからご確認ください。
第5回目の対策講座の今回は、
【ハロゲン間化合物の性状】(分類:乙6類)
の説明をしていきますので、よろしくお願いします。
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危険物取扱者試験 乙4種対策講座用INDEX
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目次
ハロゲン間化物の性状・特徴
ハロゲン間化合物とは、2種類のハロゲン元素でできた化合物の総称である。
ハロゲン元素は、ふっ素(F)、塩素(Cl)、臭素(Br)、よう素(I)等のことを指す。
三ふっ化臭素
・化学式:BrF3
・比重:2.84 融点:9℃ 沸点:126℃
・無色の液体である。
・揮発性がある。⇨気体になりやすい。
・発煙性があり、空気中で発煙する。
・金属、非金属と反応してフッ化物を作る。
(反応性はフッ素原子が多いほど大きい。三ふっ化臭素 < 五ふっ化臭素)
・酸化性液体だが、低温では固化し、無水ふっ化水素酸(HF)などの溶媒に常温(20℃)で溶ける。
・水に注意。→ 反応して有毒で腐食性のある【ふっ化水素】が発生するので注意!!
・可燃物に注意。→自然発火する可能性がある。
・有機物に注意。
五ふっ化臭素
・化学式:BrF5
・比重:2.46 融点:-60℃ 沸点:41℃
・無色の液体である。
・揮発性がある。⇨気体になりやすい。
・発煙性がある。
・金属、非金属と反応してフッ化物を作る。
(反応性はフッ素原子が多いほど大きい。三ふっ化臭素 < 五ふっ化臭素)
・臭素(Br2)とふっ素(F2)を200℃で反応させて生成する。
Br2+5F2 → 2BrF5
・水に注意。→ 反応して有毒で腐食性のある【ふっ化水素】が発生するので注意!!
・可燃物に注意。→自然発火する可能性がある。
・有機物に注意。
五ふっ化よう素
・化学式:IF5
・比重:3.19 融点:9.4℃ 沸点:100.5℃
・無色の液体である。
・揮発性がある。⇨気体になりやすい。
・発煙性がある。
・金属、非金属と反応してフッ化物を作る。なおほとんどすべての元素、化合物と反応する。
(反応性はフッ素原子が多いほど大きい。三ふっ化臭素 < 五ふっ化臭素)
・水に注意。→ 反応して有毒で腐食性のある【ふっ化水素】や【よう素酸】が発生するので注意!!
・可燃物に注意。→自然発火する可能性がある。
・有機物に注意。
ハロゲン間化物の取扱いと貯蔵
・ポリエチレン製の容器に貯蔵する。(金属、非金属製のものに反応するため)
・五ふっ化よう素は、ガラスを侵すのでガラス製容器は不可。
・水、可燃物との接触を避ける。
・密栓して保管する。
ハロゲン間化物の消火方法
・粉末消火剤による消火
・乾燥砂による消火
・リン酸塩類(粉)による消火
※・注水は厳禁

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