
第24回目の対策講座の今回は、
【元素・原子・分子】(分類: 物理学・化学#8)
の説明をしていきますので、よろしくお願いします。
《危険物乙4種 今日のチャレンジ問題》
今回の講座の範囲に捕らわれず、試験に出そうな問題を1題出題します(^o^)
少しずつ問題に慣れていきましょう!
Q.アルコール類から除かれるものは、1分子を構成する炭素の原子数が1~3個までの飽和1価アルコールの含有量が何%未満の水溶液か答えよ。
1. 30%
2. 40%
3. 50%
4. 60%
5. 70%
目次
物質の種類
元素
物質を構成する成分(要素)を元素といい、化合物を分解していくと、最後はいくつかの単体(元素)になる。
元素は、アルファベット1文字、または2文字の元素記号で表される。
元素記号の例:水素:H 炭素:C 窒素:N 酸素:O ナトリウム:N
分子と原子
物質を構成する最小の粒子のことを原子という。
物質の特性を示す最小単位を分子という。例えば、水や二酸化炭素といった複数の原子が結びついた(=共有結合)ものである。
分子には1原子分子(単原子分子)、2原子分子、多原子分子がある。
☆1原子分子(単原子分子) ⇨ 1つの原子でその特性が形成される分子(原子でもある)
⇨ヘリウム(He)、ネオン(Ne)、アルゴン(Ar)などの希ガス元素
☆2原子分子 ⇨ 2つの原子が結合した分子
⇨窒素(N2)、一酸化炭素(CO)、水素(H2)
☆多原子分子 ⇨ 3つ以上の原子が結合した分子
⇨アンモニア分子(NH3)、二酸化炭素(CO2)
分子量と原子量
原子量:原子1個の質量のことで、単位は存在しない。原子の質量はとても小さいので、炭素原子の質量(=12)を基準として割り出している。
水素 | ヘリウム | 炭素 | 酸素 | ナトリウム | |
元素記号 | H | He | C | O | Na |
原子量 | 1 | 4 | 12 | 16 | 23 |
分子量:分子を構成している原子量の総和を分子量という。分子量は化学式から求めることができる。
物質量(mol)
質量数12の炭素原子12gに含まれる原子の数(=6.02×1023)を基準に、同じ6.02×1023(=アボガドロの法則)の原子や分子の集まりを1molとし
この量を物質量(モル)と定める。1molの気体は、標準状態(0℃、1気圧)で体積22.4L で。この体積にアボガドロ数(6.02×1023)個の分子を含む。
アボガドロの法則:気体は種類に関係なく、同温・動圧のもとで、同じ体積に同じ数の分子を含んでいる。
水素 | ヘリウム | 炭素 | 酸素 | ナトリウム | |
分子量 | 2 | 28 | 24 | 32 | 46 |
モル質量(g) | 2 g | 28 g | 24 g | 32 g | 46 g |
体積(L) (標準状態) | 22.4 L | 22.4 L | 22.4 L | 22.4 L | 22.4 L |

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