
マスター関数(Excel/エクセル)-ALL INDEX

関数名 | 説明 | 分類 |
CELL | シートの読み取り順で、参照の最初のセルの書式設定、位置、内容に関する情報を返す | 情報 |
ERROR.TYPE | Excelのエラー値に対応する数値を返す | 情報 |
INFO | 使用中のオペレーションシステムに関する情報を返す | 情報 |
TYPE | 値のデータタイプを表す数値(数値=1、文字列=2、論理値=4、エラー値=16、配列=64)を返す | 情報 |
目次
【CELL】関数
①個人的使用頻度:
②読み方:セル
③分類:情報関数
④書式:CELL(検査の種類[,対象範囲])
●引数1:検査の種類
⇨調査したいセルの情報を"(ダブルクォーテーション)で囲まれた半角の文字列で指定する。
”文字列の種類”は1.1項を参照のこと。
※入力ミスや全角で入力すると【#VALUE!】エラーとなり、"で囲まないと【#NAME!】エラーとなる。
●引数2:対象範囲(省略可)
⇨情報を調査したいセルを指定する。
セル範囲でも指定可能だが、その場合は範囲一番左上の情報が取得される。
省略した場合は最後に変更を行ったセルが対象となる。
●関数説明:セルの書式、位置、または内容に関する情報を返す。
文字列の種類
検査の種類 | 戻り値 |
"address" | 対象範囲の左上隅にあるセル番地を表す文字列を返す。[$A$1] |
"col" | 対象範囲の左上隅にあるセルの列番号の数値を返す。 |
"color" | 対象範囲の左上隅にあるセルに負の数を色で表す書式がセルに設定されている場合は 『1』、それ以外の場合は『0』を返す。 |
"contents" | 対象範囲の左上隅にあるセルの内容を返す。 |
"filename" | 対象範囲を含むファイルの名前 (絶対パス名) を表す文字列を返す。 |
対象範囲を含むファイルがまだ保存されていない場合、結果は空白文字列 (") になる。 | |
"format" | セルの表示形式に対応する文字列定数を返す。(”文字列定数"は1.2項を参照のこと) |
"parentheses" | 正の数またはすべての値をかっこで囲む書式がセルに設定されている場合は 『1』、それ以外の場合は『0』を返す。 |
"prefix" | セルに入力されている文字列の配置に対応する文字列定数を返す。 |
セルが左詰めの文字列を含むときは一重引用符 (') | |
右詰めの文字列を含むときは二重引用符 (") | |
中央配置の文字列を含むときはキャレット (^) | |
均等配置の文字列を含むときは円記号 (\) | |
そのほかのデータが入力されているときは空白文字列 (") になる。 | |
"protect" | セルがロックされていない場合は 0、ロックされている場合は 1を返す。 |
"row" | 対象範囲の左上隅にあるセルの行番号を返す。 |
"type" | セルに含まれるデータのタイプに対応する文字列定数を返す。 |
セルが空白の場合は "b" (Blank の頭文字) | |
セルに文字列定数が入力されている場合は "l" (Label の頭文字) | |
そのほかの値が入力されている場合は "v" (Value の頭文字) になる。 | |
"width" | 小数点以下を切り捨てた整数のセル幅を返す。 |
セル幅の単位は、標準のフォント サイズの 1 文字の幅と等しくなる。 |
文字列定数の種類
Excel の表示形式 | 戻り値 |
G/標準 | "G" |
0 | "F0" |
#,##0 | ",0" |
0.00 | "F2" |
#,##0.00 | ",2" |
$#,##0_);($#,##0) | "C0" |
$#,##0_);[赤]($#,##0) | "C0-" |
$#,##0.00_);($#,##0.00) | "C2" |
$#,##0.00_);[赤]($#,##0.00) | "C2-" |
0% | "P0" |
0.00% | "P2" |
0.00E+00 | "S2" |
# ?/? または # ??/?? | "G" |
m/d/yy または m/d/yy h:mm または mm/dd/yy | "D4" |
d-mmm-yy または dd-mmm-yy | "D1" |
d-mmm または dd-mmm | "D2" |
mmm-yy | "D3" |
mm/dd | "D5" |
h:mm AM/PM | "D7" |
h:mm:ss AM/PM | "D6" |
h:mm | "D9" |
h:mm:ss | "D8" |
【ERROR.TYPE】関数
①個人的使用頻度:
②読み方:エラータイプ
③分類:情報関数
④書式:ERROR.TYPE(エラー値)
●引数1:エラー値
⇨変換を行うエラー値、またはエラーが発生しているセルを指定する。
●関数説明:エラーの種類を示す数値を返す。(2.1項参照) またエラーがない場合は、【#N/A】 を返す。
ERROR.TYPE関数が返す戻り値
エラー値 | 戻り値 | 意味 |
#NULL! | 1 | セル範囲に共通部分がない。 |
#DIV/0! | 2 | 数式に"0"での除算が入力されている。 |
#VALUE! | 3 | 引数の種類が正しくない。 |
#REF! | 4 | 参照するセルが削除されている。 |
#NAME? | 5 | 存在しない名前が使われている。 |
#NUM! | 6 | 関数に不適切な値が使われている。 |
#N/A | 7 | データがない。 |
#GETTING_DATA | 8 | 別の関数に依存関係がある。 |
その他 | #N/A | その他のエラー |
【INFO】関数
①個人的使用頻度:
②読み方:インフォ
③分類:情報関数
④書式:CELL(検査の種類)
●引数1:検査の種類
⇨調査したいセルの情報を"(ダブルクォーテーション)で囲まれた半角の文字列で指定する。
”文字列の種類”は3.1項を参照のこと。
※入力ミスや全角で入力すると【#VALUE!】エラーとなり、"で囲まないと【#NAME!】エラーとなる。
●関数説明:現在の操作環境に関する情報を返す。
⑤使用例(あるPCの環境情報)
文字列の種類
検査の種類 | 返す値 |
"directory" | カレントディレクトリ(フォルダ)のパス |
"memavail" | 使用可能なメモリ容量 (単位:バイト)。Excel2007以降では使用不可。 |
"memused" | データを一時的に保存するために使用されているメモリ容量 (単位:バイト)。Excel2007以降では使用不可。 |
"totmem" | 既に使用されているメモリも含めた総メモリ容量 (単位 : バイト)。Excel2007以降では使用不可。 |
"numfile" | 開かれているワークシートの枚数 |
"origin" | Lotus 1-2-3 リリース 3.x との互換性を維持するためのもの。現在ウィンドウに表示されている範囲の左上隅のセル番地が絶対参照の形で返される。 |
"osversion" | 現在使用されているオペレーティング システムのバージョン |
"recalc" | 現在設定されている再計算のモード ("自動" または "手動")が返される。 |
"release" | Excel(エクセル) のバージョン |
"system" | 操作環境の名前で、Macintosh 版 Excel では "mac"、Windows 版 Excel では "pcdos" |
【TYPE】関数
①個人的使用頻度:
②読み方:タイプ
③分類:情報関数
④書式:TYPE(データ型)
●引数1:検査の種類
⇨データ型を調べたい値を指定する。
●関数説明:データ型を調べたい値を返す。(4.1項を参照のこと。)
データタイプの戻り値
データタイプ | 戻り値 |
数値 | 1 |
テキスト | 2 |
論理値 | 4 |
エラー値 | 16 |
配列 | 64 |

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