
マスター関数(Excel/エクセル)-ALL INDEX

関数名 | 読み方 | 説明 |
ABS | アブス/アブソリュート | 数値の絶対値を求める |
AGGREGATE | アグリゲート | リスト形式のデータの集計値を求める |
GCD | ジーシーディー | 最大公約数を求める |
LCM | エルシーエム | 最小公倍数を求める |
MOD | モッド | 割り算の余りを求める |
PRODUCT | プロダクト | 数値の積を求める |
QUOTIENT | クォーシャント | 割り算の整数商を求める |
SERIESSUM | シリーズサム | べき級数で近似値を求める |
SIGN | サイン | 数値の符号が正か負を求める |
SUBTOTAL | サブトータル | 指定したセル範囲の集計値を求める |
SUM | サムイフズ | 数値の合計を求める |
SUMIF | サムイフズ | 指定した条件に合致するセルの合計を求める |
SUMIFS | サムイフズ | 複数の指定した条件に合致するセルの合計を求める |
SUMPRODUCT | サムプロダクト | 配列の要素同士の積の合計を求める |
SUMSQ | サムスクエア | 数値の2乗和を求める |
SUMX2PY2 | サムエックスツープラスワイツー | 2つの配列要素の2乗和の合計を求める |
SUMX2MY2 | サムエックスツーマイナスワイツー | 2つの配列要素の2乗差の合計を求める |
SUMXMY2 | サムエックスマイナスワイツー | 2つの配列要素の差の2乗の合計を求める |
※見たい関数は、目次の該当項目を選択(クリック)してください。
目次
【ABS】関数
①個人的使用頻度:
②読み方:アブス、アブソリュート 「absolute」の略
③分類:数学・三角関数
④書式:ABS(数値)
●引数1:数値
⇨絶対値を求める数値、または数値の入ったセルを指定する。引数は1つのみで範囲は選択できない。
数値に変換不能な文字列などを指定すると、[#VALUE!]エラーになる。
●関数説明:引数として指定された"数値"の絶対値を求める。
正の場合はそのままの値が、負の場合は-の符号と取り去った正の値に変換されたものが返される。
⑤使用例:
【AGGREGATE】関数
①個人的使用頻度:
②読み方:アグリゲイト
③分類:数学・三角関数
④書式:AGGREGATE(集計方法,オプション,集計範囲1[集計範囲2,・・・])
書式:AGGREGATE(集計方法,オプション,配列,値)
●引数1:集計方法
⇨各集計方法の関数に対応した下表1の中から番号を指定する。(1~13)
●引数2:オプション
⇨集計対象から無視する値を下表2の番号で指定する。
●引数3:集計範囲
⇨集計したい数値が入力されているセル範囲か数値を指定する。(最大253個)
●引数4:配列
⇨順位や分位数を求めたい範囲を指定する。
●引数5:値
⇨求めたい値の順位や位置を下表1の中から番号を指定する。(14~19)
●関数説明:いろいろな集計値、順位、分位数を求める。(非表示の行やエラー値を無視するオプションを使用することが可能)
表1)
集計方法 | 集計機能 | 同等の関数 |
1 | 平均値 | AVERAGE |
2 | 数値の個数 | COUNT |
3 | データの個数 | COUNTA |
4 | 最大値 | MAX |
5 | 最小値 | MIN |
6 | 積 | PRODUCT |
7 | 不偏標準偏差 | STDEV.S |
8 | 標本標準偏差 | STDEV.P |
9 | 合計値 | SUM |
10 | 不偏分散 | VAR.S |
11 | 標本分散 | VAR.P |
12 | 中央値 | MEDIAN |
13 | 最頻値 | MODE.SNGL |
14 | 大きい方からの順位 | LARGE |
15 | 小さい方からの順位 | SMALL |
16 | 百分位数 | PERCENTILE.INC |
17 | 四分位数 | QUARTILE.INC |
表2)
数値 | 集計対象外 |
0または省略 | SUBTOTAL関数とAGGREGATE関数を無視 |
1 | 0の指定に加えて、非表示の行を無視 |
2 | 0の指定に加えて、エラー値を無視 |
3 | 0の指定に加えて、非表示の行とエラー値を無視 |
4 | 何も無視しない |
5 | 非表示の行を無視 |
6 | エラー値を無視 |
7 | 非表示の行とエラー値を無視 |
【GCD】関数
①個人的使用頻度:
②読み方:ジーシーディー 「Greatest Common Divisor」(最大公約数)の略
③分類:数学・三角関数
④書式:GCD(数値1[,数値2,・・・])
●引数1:数値
⇨最大公約数を求める数値を指定する。整数以外の値を指定すると、小数点以下が切り捨てられる。
数値1は必須で、それ以降の数値は省略可能。1から255までの値を指定(※)し、値が整数でない場合は小数部が切り捨てられる。
数値以外が指定された場合、[#VALUE!]のエラーとなり、負の値が指定された場合は、[#NUM!]のエラーとなる。
※Excel97~2003までは29個が最大数
●関数説明:指定した複数の整数の最大公約数を求める。
【LCM】関数
①個人的使用頻度:
②読み方:エルシーエム 「Least Common Multiple」(最小公倍数)の略
③分類:数学・三角関数
④書式:LCM(数値1[,数値2,・・・])
●引数1:数値
⇨最小公倍数を求める数値を指定する。整数以外の値を指定すると、小数点以下が切り捨てられる。
数値1は必須で、それ以降の数値は省略可能。1から255までの値を指定(※)し、値が整数でない場合は小数部が切り捨てられる。
数値以外が指定された場合、[#VALUE!]のエラーとなり、負の値が指定された場合は、[#NUM!]のエラーとなる。
※Excel97~2003までは29個が最大数
●関数説明:指定した複数の整数の最小公倍数を求める。
【MOD】関数
①個人的使用頻度:
②読み方:モッド、モデュラス 「Modulus」(係数、率)の略
③分類:数学・三角関数
④書式:MOD(数値,除数)
●引数1:数値
⇨割られる数を指定する。数値に変換不能な文字列などを指定すると、[#VALUE!]エラーになる。
●引数2:除数
⇨割る数を指定する。 除数に0が指定された場合は、[#DIV/0!]となる。
●関数説明:"数値"を"除数"で割ったときの余りを返す。割り切れる場合(余りが出ない)は、『0』が返る。
⑤使用例:
【PRODUCT】関数
①個人的使用頻度:
②読み方:プロダクト
③分類:数学・三角関数
④書式:PRODUCT(数値1,[数値2,・・・])
●引数1:数値
⇨積を計算する最初の数値または範囲を指定する。
"数値2"以降は省略可能で、指定する場合は、255個まで指定が可能。
※Excel97~2003までは30個が最大数
●関数説明:数値の積を求める。
【QUOTIENT】関数
①個人的使用頻度:
②読み方:クオーシャント
③分類:数学・三角関数
④書式:QUOTIENT(分子,分母)
●引数1:分子
⇨分子にあたる割られる数を指定する。数値に変換不能な文字列などを指定すると、[#VALUE!]エラーになる。
●引数2:分母
⇨分母にあたる割る数を指定する。数値に[0]を指定すると、[#DIV/0!]のエラーとなる。
●関数説明:"数値"を"除数"で割ったときの商の整数部を返す。
⑤使用例:
【SERIESSUM】関数
①個人的使用頻度:
②読み方:シリーズサム
③分類:数学・三角関数
④書式:SERIESSUM(x,n,m,係数)
●引数1:x
⇨べき級数に代入する数値を指定する。
●引数2:n
⇨xのべき指数の初期値を指定する。
●引数3:m
⇨xのべき指数の増分を指定する。
●引数4:係数
⇨べき級数の各項の係数を、セル範囲、または配列定数で指定する。
この引数で指定した数値の個数が、べき級数の近似式の項数になる。
※引数に数値以外の値を指定すると、[#VALUE!]のエラーとなる。
●関数説明:べき級数を求める。
【SIGN】関数
①個人的使用頻度:
②読み方:サイン
③分類:数学・三角関数
④書式:SIGN(数値)
●引数1:数値
⇨符号を調べたい数値、もしくは単一のセル番号を指定する。
●関数説明:数値の正負の符号を調べる。
【SUBTOTAL】関数
①個人的使用頻度:
②読み方:サブトータル
③分類:数学・三角関数
④書式:SUBTOTAL(集計方法,範囲1,[範囲2,・・・])
●引数1:集計方法
⇨下表3の関数に対応した番号を指定する。(非表示の行は集計しない場合は、100番台を使用)
※引数に指定外の値を指定すると、[#VALUE!]のエラーとなる。
●引数2:範囲
⇨ 集計する最初の名前付き範囲または参照を指定する。
"範囲2"以降は省略可能で、指定する場合は、254個まで指定が可能。
※Excel97~2003までは29個が最大数
●関数説明:指定した集計方法での集計値を求める。
表3
集計方法 (非表示の値も含める) |
集計方法 (非表示の値を無視する) |
関数 |
1 | 101 | AVERAGE |
2 | 102 | COUNT |
3 | 103 | COUNTA |
4 | 104 | MAX |
5 | 105 | MIN |
6 | 106 | PRODUCT |
7 | 107 | STDEV |
8 | 108 | STDEVP |
9 | 109 | SUM |
10 | 110 | VAR |
11 | 111 | VARP |
⑤使用例1
使用例2
SUBTOTAL関数を使用する利点としては
a)フィルター機能を使って表示されていない部分はカウントされない
b)範囲内で、SUBTOTAL関数を使って集計が行われているセル(小計)がある場合は、その部分はカウントされない
という部分があります。
【SUM】関数
①個人的使用頻度:
②読み方:サム
③分類:数学・三角関数
④書式:SUM(数値1[,数値2,・・・])
●引数1:数値
⇨合計を求めたい数値が入力されているセル範囲を指定する。
"数値2"以降は省略可能で、指定する場合は、255個まで指定が可能。
※Excel97~2003までは30個が最大数
●関数説明:数値の合計を求める。
⑤使用例
【SUMIF】関数
①個人的使用頻度:
②読み方:サムイフ
③分類:数学・三角関数
④書式:SUMIF(範囲,検索条件[,集計範囲])
●引数1:範囲
⇨条件となる値、もしくは合計したい数値が入力されているセル範囲を指定する。
●引数2:検索条件
⇨文字列で指定するか、条件が入力されたセル番地を指定する。
※文字条件の場合は"製品A"、数値条件は"=10"のように比較演算子を含めて『"』で囲う必要がある。
●引数3:集計範囲(省略可)
⇨条件となる値、もしくは合計したい数値が入力されているセル範囲を指定する。
●関数説明:単一条件に合致した数値の合計を求める。
⑤使用例
【SUMIFS】関数
①個人的使用頻度:
②読み方:サムイフズ
③分類:数学・三角関数
④書式:SUMIFS(集計範囲,条件範囲,条件[,条件範囲2,条件2・・・])
●引数1:集計範囲
⇨合計したい数値が入力されているセル範囲を指定する。
●引数2:条件範囲
⇨条件が入力されたセル範囲を指定する。最大で127個の条件範囲を指定できる。
●引数3:条件
⇨条件範囲と対応させる条件を文字列で指定するか、条件が入力されたセル番地を指定する。
※文字条件の場合は"製品A"、数値条件は"=10"のように比較演算子を含めて『"』で囲う必要がある。
●関数説明:複数条件に合致した数値の合計を求める。
⑤使用例
【SUMPRODUCT】関数
①個人的使用頻度:
②読み方:サムプロダクト
③分類:数学・三角関数
④書式:SUMPRODUCT(配列1,配列2[,配列3,・・・])
●引数1:配列
⇨同じ大きさの2つ以上の配列(セル範囲)を指定する。最大で255個の条件範囲を指定できる。
※Excel97~2003までは30個が最大数
●関数説明:配列同士の積の合計を求める。
【SUMSQ】関数
①個人的使用頻度:
②読み方:サムスクエア
③分類:数学・三角関数
④書式:SUMSQ(数値1[,数値2,・・・])
●引数1:数値
⇨平方和を求めたい数値を指定する。最大で255個の条件範囲を指定できる。
※Excel97~2003までは30個が最大数
●関数説明:数値の平方和を求める。
【SUMX2PY2】関数
①個人的使用頻度:
②読み方:サムエックスツープラスワイツー
③分類:数学・三角関数
④書式:SUMX2PY2(配列1,配列2)
●引数1:配列1
⇨ 対象となる一方の数値配列またはセル範囲を指定する。
●引数2:配列2
⇨ 対象となるもう一方の数値配列またはセル範囲を指定する。
※配列 1 と配列 2ともに入力されているデータの個数が異なると、[#N/A] が返される。
●関数説明:2つの配列要素の2乗差(平方差)の合計を求める。
【SUMX2MY2】関数
①個人的使用頻度:
②読み方:サムエックスツーマイナスワイツー
③分類:数学・三角関数
④書式:SUMX2MY2(配列1,配列2)
●引数1:配列1
⇨ 対象となる一方の数値配列またはセル範囲を指定する。
●引数2:配列2
⇨ 対象となるもう一方の数値配列またはセル範囲を指定する。
※配列 1 と配列 2ともに入力されているデータの個数が異なると、[#N/A] が返される。
●関数説明:2つの配列要素の2乗差(平方差)の合計を求める。
【SUMXMY2】関数
①個人的使用頻度:
②読み方:サムエックスマイナスワイツー
③分類:数学・三角関数
④書式:SUMXMY2(配列1,配列2)
●引数1:配列1
⇨ 対象となる一方の数値配列またはセル範囲を指定する。
●引数2:配列2
⇨ 対象となるもう一方の数値配列またはセル範囲を指定する。
※配列 1 と配列 2ともに入力されているデータの個数が異なると、[#N/A] が返される。
●関数説明:2つの配列要素の差の2乗の合計を求める。
