
第31回目の対策講座(実践編#10)の今回は、
『品質経営の要素:方針管理』
の説明をしていきますので、よろしくお願いします。
QC=Quality Controlの略で品質管理の意味。また職場内で自発的に集まった少人数の集団が、製品・サービスの品質管理や改善、不具合品の低減、安全対策に取り組む(QC活動)ことをQC活動という。
↓QC(品質管理)検定の概要に関しては、下記リンクをご覧ください↓ 目次 サブローこんにちは。サブローです。 本日はQC検定(品質管理検定)について説明をしていきますので、よろしくお願いします。 目次 QC検定とは? QCとは【Quality Control】の略であり、本 ... 続きを見る
【QC検定対策】 QC(品質管理)検定とは?(2020年度版)
↓QC(品質管理)検定講座のINDEXは下記リンクをご覧ください(随時更新予定)↓ サブローQC(品質管理)検定に関する説明が増やして行く予定なのでリンクに飛ぶような目次(INDEX)を作りました。 随時更新していくので、よろしくお願いします。 モグゾー対象級を記載していますが、あく ... 続きを見る
【QC検定2級対策】講座-目次(INDEX)
方針(目標と方策)
◎:内容を実務で運用できるレベル
○ :内容を知識として理解しているレベル
△:言葉を知っている程度のレベル
×:出題範囲ではない項目
方針管理:組織においてある経営目的を達成するための一つの手段として「年度経営方針」「中長期経営計画」を掲げ、これらを効果的、効率的に組織全体で取り組む(=全員参加でベクトルを合わせて重点指向の考えでの)活動の事を言います。
※方針管理と日常管理とは相互連系してTQM(総合的品質マネジメント)を推進できるものです。
方針管理:前向きに改善・改革に取り組む活動(トップダウンの活動)
中長期経営計画・年度経営方針の決定
中長期経営計画・年度系方針の決定については、まず昨年度を反省して振り返り、徹底した経営環境(内部・外部)の分析を行い、組織における重点課題・問題点・改善点などを明確にしていきます。目標設定に関しては、単に通り一遍な目標を掲げるのではなく、現状打破の観点から客観的に評価するためにより具体的な目標設定を行います。具体的な目標設定とは定量的な目標設定であり、データや数値を駆使して事実に基づいた評価を行い、管理項目、目標値、達成期間を明記する必要があります。
方針の展開・実施計画の決定
実施計画の決定を行う際は、掲げた目標が確実に達成できるような目標計画を立てていきます。つまり上位に掲げている重点課題・目標が下位に位置する重点課題・目標を達成することにより、確実に達成できるようにします。また全社的な目標でなく、部門間にわたるテーマについては、部門横断チームの連携をより一層強化していく必要があります。また今後の事を考えて、経営資源配分(予算)を考慮し、予算と方策の整合性・現実性をとります。
実施状況の確認・措置
組織は、目標が達成されない、または方策が計画通りに実施されないような現象を早期に発見できる仕組みをあらかじめ作っておくのが望ましく、また経営トップ、部門長は定期的に方針の実施状況や目標の達成状況などを判断していくことが必要です。
結果のレビュー・次期への検討
組織は事実に基づいた総合的なレビューを行い、それらを次期の方針へ反映させていきます。この時、中長期経営計画、現在のおかれている経営環境を考慮しする必要があります。
方針の展開とすり合わせ
◎:内容を実務で運用できるレベル
○ :内容を知識として理解しているレベル
△:言葉を知っている程度のレベル
×:出題範囲ではない項目
方針の展開:方針に基づく、上位の重点課題、目標及び方策の、下位の重点課題、目標及び方策への展開
方針の重要性は以下のような内容になります。
〇中・長期経営計画に基づいている
〇具体的で重点化されている
〇事業別や目的別になっている
方針により明確になった”重点課題”から”目標”が設定され、目標を達成するための”方策”を立てるという流れになります。
重点課題:組織が最重点に取り上げる経営課題で、上位から下位へ一貫性を持って展開する必要がある
目標:組織が目指す測定可能な到達点で以下のような内容を明確化する必要があり、また実現可能性について検討する必要がある
〇達成すべき状態
〇達成期日
〇達成度を評価する尺度
方策:目標を達成する手段で具体的である必要がある
方針管理は挑戦的な目標が多いので、問題解決・課題達成能力を持った人材育成が必要となります。上位の目標そのままに部門目標に展開するのではなく、事実(データ)で分析し、部門ごとの目標に展開しなくてはいけません。また管理者の目標は重点に絞られているべきであり、残りは下位責任者に任せてフォローするのがよいでしょう。
方針管理の仕組みとその運用
◎:内容を実務で運用できるレベル
○ :内容を知識として理解しているレベル
△:言葉を知っている程度のレベル
×:出題範囲ではない項目
方針管理は次のようなPDCAサイクルを回すことになります。
方針設定→方針展開→方策実施→結果評価→結果の差異分析→次年度反映
方針管理にあたっては達成状況のチェックと同時に、総合的品質管理の立場からトップ診断(監査)をおこないます。
方針の達成度評価
◎:内容を実務で運用できるレベル
○ :内容を知識として理解しているレベル
△:言葉を知っている程度のレベル
×:出題範囲ではない項目
方針管理では、計画通りに進んでいるか、成果が出ているか等の実施状況の把握とともに、目標と実績の差異分析をし、分析結果に基づく処置を決めます。実施状況のレビューは、目標の達成・未達を方策の実施可否で評価すると、目標に対して方策がどうであったのかを評価することができます。また方策と目標との相関を見るなどの解析や実施できなかったことの原因追及も重要になります。
実施状況の確認は、各部門の職制にて毎月行うのが良いでしょう。状況によっては重点指向の考え方から、課題の見送りと言う手段も選択肢の一つになります。

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