
『Microsoft Excel』(以下Excel、エクセル)の中の機能としてある[VBA] について基本的な説明をしていきます。
仕事の改善や個人的な知識向上に役立ててください(^o^)
第23回目の今回は
VBAを使って、空白を含む行を削除する方法
について解説していきますので、よろしくお願いします。
これまでのVBAに関する記事は、下記のINDEXを参照してくださいね。
↓サブログ内部リンク(VBA用INDEX)↓
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Excel VBA講座-目次(INDEX)
サブローExcel VBAに関する説明を今後増やして行く予定なので、各リンクに飛ぶような目次(INDEX)を作りました。 随時更新していくので、よろしくお願いします。 スラスラ読めるExcel VBA ...
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空欄があるセルの行をまるごと削除する方法
A列(例ではA3~A20)のセルで、空欄があったら、その行全体を削除する方法(コード)を記載します。
その前に覚えておきたい2項目があるので、先に説明します。
行全体、列全体を取得する方法
行全体を取得する場合は、『EntireRow』プロパティ、列全体を取得する場合は、『EntireColumn』プロパティを使用します。
オブジェクト.EntireRow ⇨行全体
オブジェクト.EntireColumn ⇨列全体
SpecialCellsメソッド
特定の種類のセルを指定するには、SpecialCellsメソッドを使用します。
(今回は『xlCellTypeBlanks』を使ったコード例は下に書いています。)
★[Type](省略不可)
xlCellTypeAllFormatConditions | 表示形式が設定されているセル |
xlCellTypeAllValidation | 条件の設定が含まれているセル |
xlCellTypeBlanks | 空白セル |
xlCellTypeComments | コメントが含まれているセル |
xlCellTypeConstants | 定数が含まれているセル |
xlCellTypeFormulas | 数式が含まれているセル |
xlCellTypeLastCell | 使われたセル範囲内の最後のセル |
xlCellTypeSameFormatConditions | 同じ表示形式が設定されているセル |
xlCellTypeSameValidation | 同じ条件の設定が含まれているセル |
xlCellTypeVisible | すべての可視セル |
★[Value](省略可)
※『xlCellTypeConstants』もしくは『xlCellTypeFormulas』が指定されている場合に使用でき、定数や数式が含まれているセルの中で、値が文字や数値などで限定する場合に利用します。
xlErrors | エラー値 |
xlLogical | 論理値 |
xlNumbers | 数値 |
xlTextValues | 文字 |
コード例
<コード例>
Sub delete()
On Error Goto エラーmsg 'エラーが起こった場合、『エラーmsg』に飛びます。
Range("A3:A20”).SpecialCells(xlCellTypeBlanks).EntireRow.Delete 'A3セル~A20セルで空欄があったら、その行を削除します。
Exit Sub '処理終了
エラーmsg: 'エラーが出たら、下記のメッセージが表示されます。(例:該当するセルが見つかりません)
MsgBox Err.Description
End Sub '処理完了

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1行おきにセルに色をつけよう!【VBA入門講座#22】
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