
第26回目の対策講座(手法編#19)の今回は、
【新QC7つ道具 #6-PDPC法】
の説明をしていきますので、よろしくお願いします。

QC=Quality Controlの略で品質管理の意味。また職場内で自発的に集まった少人数の集団が、製品・サービスの品質管理や改善、不具合品の低減、安全対策に取り組む(QC活動)ことをQC活動という。
↓QC(品質管理)検定の概要に関しては、下記リンクをご覧ください↓ 目次 サブローこんにちは。サブローです。 本日はQC検定(品質管理検定)について説明をしていきますので、よろしくお願いします。 目次 QC検定とは? QCとは【Quality Control】の略であり、本 ... 続きを見る
【QC検定対策】 QC(品質管理)検定とは?(2020年度版)
↓QC(品質管理)検定講座のINDEXは下記リンクをご覧ください(随時更新予定)↓ サブローQC(品質管理)検定に関する説明が増やして行く予定なのでリンクに飛ぶような目次(INDEX)を作りました。 随時更新していくので、よろしくお願いします。 モグゾー対象級を記載していますが、あく ... 続きを見る
【QC検定2級対策】講座-目次(INDEX)
新QC7つ道具
新QC七つ道具とは、QC7つ道具が「数値データ」を分析する手法に対し、主として「言語データ」をわかりやすく図に整理することによって、混沌としている問題の解決を図っていく下記7つの手法です。これらは、製造現場を中心に展開されていたQCサークル活動が、TQCへと進展し、設計開発部門、営業部門などの間接部門へ活動範囲が広がるのにつれて、問題の解決手法や創造、発想手法を組み入れ、問接部門で活用できるQC手法として、開発されたものです。
①親和図
②連関図法
③系統図法
④マトリックス図法
⑤アローダイヤグラム法
⑥PDPC法
⑦マトリックス・データ解析法
今回の講座では、【PDPC法】を説明していきます。
【PDPC法】
◎:内容を実務で運用できるレベル
○ :内容を知識として理解しているレベル
△:言葉を知っている程度のレベル
×:出題範囲ではない項目
PDPC法のPDPCとは、Proccess Decision Program Chart(翻訳:過程決定計画図、プロセス決定計画図)の略になります。この手法は1968年に東京大学名誉教授である近藤次郎博士が開発したものになります。
【PDPC法】とは?
PDPC法とは、予測される事態、いろいろな結果が想定される問題に対してあらかじめ対応策を検討し、事態を望ましい結果に導くためのプロセスを定める手法になります。PDPC法では、予測しながら時間の順に従って矢線で繋いだフロー図で表し、最適ルートを決めて行く方法になります。たとえある方策が予定通りに行かない場合でも、必ず別の方策で乗り超えられるような道筋を立てていきます。PDPC法は、『未確定、未知の領域』に取り組むときに使用する手法になります。
【PDPC法】の種類
〇逐次(ちくじ)展開型:現在の状態から、不測事態の発生に対して都度打開策を考えて、計画を修正しながら展開する方法です。
〇強制連結型:初期の計画段階から、起こり得るあらゆる事態を想定して計画を立て、ルートをゴールまで必ず結びつける方法であり、手順がほぼ決まっている場合に用いられます。
【PDPC法】の作成方法(例)
1.目的(テーマ)を決める
2.スタート時の初期状態と現状レベルを明確にする。
3.制約事項があるか確認し、もしあれば明記する。
4.計画のスタートからゴールまでを決める。
5.大まかな楽観的なルートを作成する。(このルートが理想的な計画ルートになります)
6.障害(不測事態)を予測・検討する。
7.予想される障害(不測事態)とその対策案をあらかじめ検討しておく。
8.作成したPDPCを再度確認し、必要に応じて修正を行い完成させる。
実施後は、実際に行動した経路を明記しPDPCに書き加える。
※不測事態のポイントを"デシジョンポイント"といいます。
※あまりにも神経質になりすぎて、すべての実施事項や打開策の不測事態を考えてしまうと、フローが複雑になってしまい、収拾がつかなくなります。計画時は、適度な不測事態で止めておくことも必要です。
【PDPC法】の利点
・事態をどのように導いて最終結果を得るのかという道筋が分かりやすく、協力や連絡などのコミュニケーションがしやすい。
・過去の知見・経験を活かして先を読み、予測しながら先手を打ちやすい。
・問題や重点事項の確認が容易である。
・問題が生じたときに軌道修正することができる。
・関係者全員の意見を集めやすく、意思統一が図れ、納得したうえでの修正などのルートの最適化が容易になる。
⇨事前に発生し得る望ましくない事態を想定し, その対応策を講じておくことで、目標へ必ず到達するための実施計画の作成を行うことができます!

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