
『Microsoft Excel』(以下Excel、エクセル)の中の機能としてある[VBA] について基本的な説明をしていきます。
仕事の改善や個人的な知識向上に役立ててください(^o^)
第13回目の今回は
VBAで使用する演算子
について解説していきますので、よろしくお願いします。
前回までのVBAに関するINDEXは下記を参照してくださいね。
↓サブログ内部リンク(VBA用INDEX)↓
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目次
Excel VBA講座-目次(INDEX)
サブローExcel VBAに関する説明を今後増やして行く予定なので、各リンクに飛ぶような目次(INDEX)を作りました。 随時更新していくので、よろしくお願いします。 スラスラ読めるExcel VBA ...
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数式の中で使う計算などの処理の種類を指定する記号のこと。
エクセル(Excel)の演算子には、「算術演算子」、「比較演算子」、「文字列演算子」、「参照演算子」などがある。
「算術演算子」について
★足し算、引き算、掛け算、割り算等の四則演算、指数計算を行うために使う演算子のこと。
+ (プラス) | 和、加算(足し算) |
- (マイナス) | 差、減算(引き算) |
* (アスタリスク) | 積、乗算(かけ算) |
/ (スラッシュ) | 商、除算(割り算) |
¥ (円マーク) | 除算(割り算)の整数部分 |
Mod (モッド) | 剰余 |
% (パーセント) | パーセント |
^ (キャレット) | 累乗、べき乗 |
「参照演算子」について
★セル範囲を合体させたり、絞り込んだりする演算子のこと。
: (コロン) | セル範囲の参照演算子 |
, (カンマ) | 複数選択の参照演算子 |
(スペース) | 共通部分を示す参照演算子 |
「比較演算子」について
★二つの値を比較する演算子。
変数の値や数値の比較や条件式の真偽の結果を用いて処理を変えることができます。比較した結果は、ブール型(Boolean)の値として条件が成立した場合は「真(True)」、成立しない場合は「偽(False)」を返します。
= (等号) | 数字、文字列の右辺と左辺が等しい |
> (大なり) | 左辺が右辺より大きい |
< (小なり) | 乗算(かけ算) |
>= (以上) | 除算(割り算) |
<= (以下) | 左辺が右辺より小さい |
<> (不等号) | 左辺と右辺が等しくない |
Like | (下記参照) |
Is | (下記参照) |
「Like演算子」について
Like演算子は、2つの文字列のパターンマッチングを行い、規則に一致しているかどうかの結果をTrue(一致)またはFalse(不一致)で返します。
パターンマッチングでは、
・ワイルドカード
・文字のリスト
・文字の範囲
これらを任意に組み合わせて作成したパターン文字列式を指定できます。
文字パターン | パターン内容 | 事例 | 結果 |
---|---|---|---|
? | 任意の1文字 | "ABC" Like "AB?" | True |
* | 任意の0文字以上の文字 | "ABCDEFG" Like "AB*Z" | False |
# | 任意の1文字の0~9の数字 | "Excel" Like "#Excel#" | True |
[charlist] | charlistに指定した文字中の任意の1文字 | "B" Like "[A-Z]" | True |
[!charlist] | charlistに指定した文字以外の任意の1文字 | "E" Like "[!A,B,C,D]" | False |
~charlist(文字リスト)パターン例~
[A-Z ⇒⇒⇒⇒⇒ A~Z(半角)
[a-z] ⇒⇒⇒⇒⇒ A~Z(半角)
[A-z] ⇒⇒⇒⇒⇒ A~Z,a-z(半角)
[A-Z] ⇒⇒⇒⇒⇒ A~Z(全角)
[a-z] ⇒⇒⇒⇒⇒ a~z(全角)
[A-z] ⇒⇒⇒⇒⇒ A~Z,a~z(全角)
「Is演算子」について
Is演算子はオブジェクトを比較するための演算子です。 Is演算子は、二つのオブジェクト変数を比較してそれらが同一のオブジェクトを参照しているかどうかを調べます。 同一のオブジェクトであればTrue、異なるオブジェクトであればFalseになります。
「論理演算子」について
★論理演算を行う演算子で、複数の比較演算子の結果を組み合わせて評価する場合に使います。
Not(ノット) | 論理否定(~ではない) | a > Not a = 1(aは1ではない) |
And(アンド) | 論理積(かつ) | a >= 1 And a < 100(aは1以上かつ100未満) |
Or(オア) | 論理和(または) | a = 1 Or a = 5(aは1または5) |
Xor(エックスオア) | 排他的論理和 | a >条件1 Xor 条件2(条件1を満たし、条件2を満たさない、または 条件2を満たし、条件1を満たさない) |
Eqv(イーキューブイ) | 論理等価演算 | a >条件1 Eqv 条件2(条件1を満たし、かつ条件2を満たすまたは、 条件1を満たさない、かつ条件2を満たさない) |
Imp(アイエムピー) | 論理包含演算 | 条件1 Imp 条件2 (条件1を満たさない または条件2を満たす) |
「代入演算子」について
★代入演算子の「=」を使用し右辺の値を左辺に代入するいう意味を持ちます。代入演算子の「=」はプロパティ値を設定したり、変数に値を代入するときに使用します。
= | 右辺を左辺に代入 |
※代入演算子の「=」と比較演算子の「=」の違い
「=」【イコール】は、その使用方法によって意味合いが変わってきます。例えば、条件分岐などで条件式を設定する場合の「=」は「等しい」という意味の「比較演算子」になり単独で「X=Y」のように使用した場合は、「XをYに代入する」という意味の「代入演算子」になります。
「文字列連結演算子」について
★文字列連結演算子は、文字列と文字列を連結して一つの文字列にするために使用します。「+」は加算を意味する算術演算子としても使用されるため一般的には「&」が使用されます。
& (アンパサンド) | 文字列の結合/連結 |
+ (プラス) | 文字列の結合/連結 |
「演算子」の優先順位について
★基本的には左から順に右へ計算していきますが、一般的な計算でも×は+よりも先に計算されるなど、下表のような優先順位があります。
但し、演算子の優先順位に関係なく指定した順番に計算を行いたい場合は、一般的な数学の法則と同様に「()」(カッコ)を使用すれば優先順位が変わります。
優先順位 | 演算子 | 説明 | 種類 |
---|---|---|---|
1 | ^ | べき乗 | 算術演算子 |
2 | - | マイナス(負)の符号 | |
3 | * / |
乗算 除算 |
|
4 | ¥ | 除算の整数部 | |
5 | Mod | 剰余算 | |
6 | + - |
加算 減算 |
|
7 | & | 文字列連結 | 文字列連結 |
8 | = < <> <= > >= Like Is |
等しい 等しくない 大なり 以上 小なり 以下 文字列のパターンが等しい オブジェクト変数の比較 |
比較演算子 |
9 | And Or Not Xor Eqv Imp |
論理積(かつ) 論理和(または) 論理否定(~ではない) 排他的論理和 論理等価演算 論理包含演算 |
論理演算子 |

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