
第18回目の対策講座(手法編#10)の今回は、
【QC7つ道具 #7】
の説明をしていきますので、よろしくお願いします。

QC=Quality Controlの略で品質管理の意味。また職場内で自発的に集まった少人数の集団が、製品・サービスの品質管理や改善、不具合品の低減、安全対策に取り組む(QC活動)ことをQC活動という。
↓QC(品質管理)検定の概要に関しては、下記リンクをご覧ください↓ 目次 サブローこんにちは。サブローです。 本日はQC検定(品質管理検定)について説明をしていきますので、よろしくお願いします。 目次 QC検定とは? QCとは【Quality Control】の略であり、本 ... 続きを見る
【QC検定対策】 QC(品質管理)検定とは?(2020年度版)
↓QC(品質管理)検定講座のINDEXは下記リンクをご覧ください(随時更新予定)↓ サブローQC(品質管理)検定に関する説明が増やして行く予定なのでリンクに飛ぶような目次(INDEX)を作りました。 随時更新していくので、よろしくお願いします。 モグゾー対象級を記載していますが、あく ... 続きを見る
【QC検定2級対策】講座-目次(INDEX)
QC7つ道具
品質管理で活用されて効果の高い手法を【QC 七つ道具】と名付けられました。【QC 七つ道具】を用いて職場やサークルで改善を行うには、それらを勉強して活用の目的を理解することが大切です。QC 七つ道具は、主に数値を扱うものが中心の手法ですが、 【QC 七つ道具】として選ばれた手法は、下記の手法があります。
①パレート図
②特性要因図
③ヒストグラム
④グラフ
⑤チェックシート
⑥散布図
⑦層別
の七つです。今回の講座では、【層別】を説明していきます。
【層別】
◎:内容を実務で運用できるレベル
○ :内容を知識として理解しているレベル
△:言葉を知っている程度のレベル
×:出題範囲ではない項目
層別は、QC7つ道具の基礎となるもので、5M+1E(T)などの視点から分類して整理します。機械によってクレームの発生率、原材料によって不良品の出方に差がないか、または作業者によっての出来具合に差がないかなどを考えて、機械別・作業者別・事業所別・原料別・時間別など、データの特徴に着目していくつかのグループ(層)に分けてデータを解析し、グループによる違いを調べる考える手法になります。
JIS Z 8101-2(日本工場規格「統計的品質管理用語」)では、層別とは「母集団をいくつかの層に分割すること。層は部分母集団の一種で,相互に共通部分を持たず,それぞれの層を合わせたものが母集団に一致する。目的とする特性に関して,層内がより均一になるように層を設
定する。備考 層別を層化ともいう。」と定義されています。
層別の方法として
メーカー別、ロット別、産地別、サイズ別、納入業者別など
②機械で分ける
加工方法別、号機別、工程別、形式別、新旧別、構造別、治工具別など
③作業者などの人で分ける
経験別、年齢別、性別、シフト別、グループ(班)別など
④時間で分ける
時間別、日別、週別、月別、曜日別
⑤測定・検査方法で分ける
試験器別、計測器別、測定者別、検査員別など
【層別】の目的
品質に影響する「原因」と「影響度」を把握することができます。「層別」する前の全体の品質の姿(バラツキ)と、「層別」後の小さなグループの品質の姿(バラツキ)とを比較します。そこから品質に影響する原因をつかんだり、原因の品質に対する影響度を推察することができます。層別のメリットとして、問題点を具体化することができます。
【層別の例①】
下図はパレート図を用いた層別した例です。
【層別の例②】
下図は散布図を作業者で層別した例です。
一見、相関がないような状態でも層別することにより、正の相関があるものが2つ存在することが分かります。
【層別の例③】
下図はヒストグラムを機械別で層別した例です。
平均が異なった分布が合わさってしまうと、一つの大きな分布のように見えてしまいますが、層別をすることでそれを見抜くことが可能になります。

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