
第14回目の対策講座(手法編#8)の今回は、
【QC7つ道具 #5】
の説明をしていきますので、よろしくお願いします。

QC=Quality Controlの略で品質管理の意味。また職場内で自発的に集まった少人数の集団が、製品・サービスの品質管理や改善、不具合品の低減、安全対策に取り組む(QC活動)ことをQC活動という。
↓QC(品質管理)検定の概要に関しては、下記リンクをご覧ください↓ 目次 サブローこんにちは。サブローです。 本日はQC検定(品質管理検定)について説明をしていきますので、よろしくお願いします。 目次 QC検定とは? QCとは【Quality Control】の略であり、本 ... 続きを見る
【QC検定対策】 QC(品質管理)検定とは?(2020年度版)
↓QC(品質管理)検定講座のINDEXは下記リンクをご覧ください(随時更新予定)↓ サブローQC(品質管理)検定に関する説明が増やして行く予定なのでリンクに飛ぶような目次(INDEX)を作りました。 随時更新していくので、よろしくお願いします。 モグゾー対象級を記載していますが、あく ... 続きを見る
【QC検定2級対策】講座-目次(INDEX)
QC7つ道具
品質管理で活用されて効果の高い手法を【QC 七つ道具】と名付けられました。【QC 七つ道具】を用いて職場やサークルで改善を行うには、それらを勉強して活用の目的を理解することが大切です。QC 七つ道具は、主に数値を扱うものが中心の手法ですが、 【QC 七つ道具】として選ばれた手法は、下記の手法があります。
①パレート図
②特性要因図
③ヒストグラム
④グラフ
⑤チェックシート
⑥散布図
⑦層別
の七つです。今回の講座では、【散布図】を説明していきます。
【散布図】
◎:内容を実務で運用できるレベル
○ :内容を知識として理解しているレベル
△:言葉を知っている程度のレベル
×:出題範囲ではない項目
散布図とは、"特性"とその"要因"とを対にし、関連のありそうな2つの特性をまたは要因同士を対にして取ったデータを、2つの軸の交点に打点した図です。一般的に横軸に変数xを取り、縦軸に変数yを取ります。
JIS Z 8101-1(日本工場規格「確率及び一般統計用語」)では、「散布図」は”2つの特性を横軸と縦軸とし、観測値を打点して作るグラフ表示”と定義されています。
【散布図】の目的
「散布図」の目的は、2つのデータの関係を調べ、改善すべき"特性"と"要因"を把握するのに使用します。
【散布図】の見方
集団から飛び出た点(異常値/外れ値)がないかを確認し、異常点がある場合は、その原因を調べて分かれば、それを除いて判断します。原因が不明な場合は、その点も含めて判断します。
全体として相関がない場合でも【層別】すれば相関がある場合があります。その場合は【層別】することも必要です。
①正の相関がある
➩xが増化すればyも直線的に増加する傾向が強い場合に、【正の相関がある】といいます。xが"要因"でyが"特性"の場合には、xを正しく管理すれば、yも管理できます。
xが増加するとyも増加する関係が強い場合。xを管理すればyを決めることが出来る関係性を"強い正の相関関係"といいます。
逆にxの増加につれてyも増加するがバラツキがある関係で、yに影響を与える要因が他にもある関係性を"弱い正の相関関係"といいます。
②正の相関がありそうだ
➩xが増化すればyも増加する傾向があるが、その関係が明確でない場合に【正の相関がありそうだ】といいます。yの値がx以外の影響を受けていることが考えられるので、他の要因との関係性も探して管理する必要があります。
③相関がない
➩xが増えてもyの値に影響がみられない場合、【相関がない】といいます。x以外でyと相関のある要因を見つける必要があります。
④負の相関がありそうだ
➩xが増化すればyも減少する傾向があるが、その関係が明確でない場合に、【負の相関がありそうだ】といいます。x以外の要因も探して管理する必要があります。
⑤負の相関がある
➩xが増加すればyも直線的に減少する傾向が強い場合に、【負の相関がある】といいます。正の相関の場合と同様に、xが"要因"でyが"特性"の場合には、xを正しく管理すればyも管理できます。
⑥その他の関係
xとyとの関係について、直線的ではないが、2次関数的な曲線関係などがみられる場合があります。

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