
第13回目の対策講座(実践編#6)の今回は、
品質保証(新製品開発)
の説明をしていきますので、よろしくお願いします。

QC=Quality Controlの略で品質管理の意味。また職場内で自発的に集まった少人数の集団が、製品・サービスの品質管理や改善、不具合品の低減、安全対策に取り組む(QC活動)ことをQC活動という。
↓QC(品質管理)検定の概要に関しては、下記リンクをご覧ください↓ 目次 サブローこんにちは。サブローです。 本日はQC検定(品質管理検定)について説明をしていきますので、よろしくお願いします。 目次 QC検定とは? QCとは【Quality Control】の略であり、本 ... 続きを見る
【QC検定対策】 QC(品質管理)検定とは?(2020年度版)
↓QC(品質管理)検定講座のINDEXは下記リンクをご覧ください(随時更新予定)↓ サブローQC(品質管理)検定に関する説明が増やして行く予定なのでリンクに飛ぶような目次(INDEX)を作りました。 随時更新していくので、よろしくお願いします。 モグゾー対象級を記載していますが、あく ... 続きを見る
【QC検定2級対策】講座-目次(INDEX)
品質保証-新製品開発
結果の保証とプロセスによる保証
◎:内容を実務で運用できるレベル
○ :内容を知識として理解しているレベル
△:言葉を知っている程度のレベル
×:出題範囲ではない項目
品質保証は完成品としての「結果の保証」だけでなく、製品になるまでのプロセスにおいても正しい製造工程を経て完成品に至ったという「プロセスの保証」も求められる。また、それらを行うために、出荷検査記録だけでなく、受入れ、工程の管理、製品検査などの記録が正しく残されていることが必要。
保証と補償
◎:内容を実務で運用できるレベル
○ :内容を知識として理解しているレベル
△:言葉を知っている程度のレベル
×:出題範囲ではない項目
保証:間違いない、大丈夫であると認め、将来に向けて請け負う(約束する)ことを意味します。
⇒品質保証は品質を現在から将来まで責任を持ちますよ!ということになります。
補償:損害/損失の穴埋めをして償うことを意味します。
品質保証体系図
◎:内容を実務で運用できるレベル
○ :内容を知識として理解しているレベル
△:言葉を知っている程度のレベル
×:出題範囲ではない項目
製品企画から販売・サービスに至るまでにどのように品質を実現・保証していくかを明確にするためにその「保証業務」と「保証責任者」を明確に定めた体系図です。
品質機能展開(QFD)
◎:内容を実務で運用できるレベル
○ :内容を知識として理解しているレベル
△:言葉を知っている程度のレベル
×:出題範囲ではない項目
QFDとは、Quality Function Deploymentの略で、設計段階で顧客の要求事項を考慮し、顧客満足が得られる設計の品質特性を決定する際に、要求品質を各々の機能部品や個々の校正部品の品質や工程の要素に二元表を用いて製造工程まで展開することを意図しています。
DRとトラブル予測、FEMA、FTA
<参考> 必要知識:1級:◎ 2級:〇 3級:△ 4級:×
◎:内容を実務で運用できるレベル
○ :内容を知識として理解しているレベル
△:言葉を知っている程度のレベル
×:出題範囲ではない項目
DR:Design Review / デザインレビュー=設計審査のことです。
製品企画→基本設計→試作→詳細設計→試作→量産のプロセスの中でポイント毎に関係者が集合し満たすべき項目をそれぞれの観点から評価し、基準を超えていることを確認してから次のステップへ進む方法です。目的は後工程からのフィードバックになります。
FEMA:Failure Mode and Effects Analysis =故障モード影響解析のことです。
ボトムアップ手法であり、設計段階で、品質問題の原因を事前に予測して問題を予防する、体系的な分析方法になります。
FTA:Fault Tree Analysis/フォルトツリー解析=故障の木解析のことです。
トップダウン手法であり、安全性・信頼性解析手法の一つです。システムに起こりうる望ましくない事象を想定し、その発生原因を上位のレベルから順次下位に論理展開して、最下位の問題事象の発生頻度から、最初に想定した特定の故障・自己の発生確率を算出し、同時に故障・自己の因果関係を明らかにしていく手法になります。
品質保証のプロセス、保証の網(QAネットワーク)
<参考> 必要知識:1級:◎ 2級:〇 3級:△ 4級:×
◎:内容を実務で運用できるレベル
○ :内容を知識として理解しているレベル
△:言葉を知っている程度のレベル
×:出題範囲ではない項目
QAネットワーク:品質保証網品質ネットワーク
英語:Qality Assurance Network
製品の品質を保証するため、製造工程で発生する不具合を予測し、後工程へ不具合品の流れない工程を作る。
サービス態勢を整備し、消費者にどこでもサービスできるようネットワークを形成したもの。
品質ライフサイクル全体での品質保証
◎:内容を実務で運用できるレベル
○ :内容を知識として理解しているレベル
△:言葉を知っている程度のレベル
×:出題範囲ではない項目
顧客の要求品質はもちろんのこと、顧客ニーズを先取りした魅力品質の提供を通じ製品のライフサイクル全体における顧客満足の向上を狙い、企画・設計・製造・アフターサービスの各工程プロセスの質の向上を品質保証活動の根幹に位置づける方法。
製品安全、環境配慮、製造物責任
◎:内容を実務で運用できるレベル
○ :内容を知識として理解しているレベル
△:言葉を知っている程度のレベル
×:出題範囲ではない項目
DRにて品質保証の視点で配慮が必要な3つの視点になります。
環境配慮:環境への影響がないこと
製造物責任:製品の欠陥によって顧客の生命・身体または財産に損害を与えないこと
製造業者が負うべき賠償責任を定得た法律を製造物責任法と呼びます。製造業者には製造・加工した者はもちろん、輸入業者も含まれます。
製造物責任法での製造物の欠陥とは、製造上の欠陥、設計上の欠陥、表示・警告上の欠陥の3つがあります。故意や過失がなくても損害賠償責任を負わせる無過失責任の考え方が取り入られています。
製造物責任への対応=製造物責任予防/PLP(Product Liability Prevention)としては、未然に防ぐためのPSと防御のためのPLD(Product Liability Defenseの2つに大別できます。
初期流動管理
◎:内容を実務で運用できるレベル
○ :内容を知識として理解しているレベル
△:言葉を知っている程度のレベル
×:出題範囲ではない項目
不具合がなく安定した生産状況、品質や生産性が目標まで達するまでは、情報収集をして改善を行う管理体制をつくります。
市場トラブル対応・苦情とその処理
◎:内容を実務で運用できるレベル
○ :内容を知識として理解しているレベル
△:言葉を知っている程度のレベル
×:出題範囲ではない項目
市場でのトラブル
・潜在クレーム(顧客の胸の中にしまわれ、表だってないもの)
クレーム対策として、クレーム情報のフィードバックシステムの確立が必要情報の質とスピードが要求されるために、製造工程にさかのぼりロットや製品を追跡できる仕組みが必要です。

下の講義内容も是非ご覧下さい!!
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