
第12回目の対策講座(手法編#7)の今回は、
【QC7つ道具 #4 ヒストグラム】
の説明をしていきますので、よろしくお願いします。

QC=Quality Controlの略で品質管理の意味。また職場内で自発的に集まった少人数の集団が、製品・サービスの品質管理や改善、不具合品の低減、安全対策に取り組む(QC活動)ことをQC活動という。
↓QC(品質管理)検定の概要に関しては、下記リンクをご覧ください↓ 目次 サブローこんにちは。サブローです。 本日はQC検定(品質管理検定)について説明をしていきますので、よろしくお願いします。 目次 QC検定とは? QCとは【Quality Control】の略であり、本 ... 続きを見る
【QC検定対策】 QC(品質管理)検定とは?(2020年度版)
↓QC(品質管理)検定講座のINDEXは下記リンクをご覧ください(随時更新予定)↓ サブローQC(品質管理)検定に関する説明が増やして行く予定なのでリンクに飛ぶような目次(INDEX)を作りました。 随時更新していくので、よろしくお願いします。 モグゾー対象級を記載していますが、あく ... 続きを見る
【QC検定2級対策】講座-目次(INDEX)
QC7つ道具
品質管理で活用されて効果の高い手法を【QC 七つ道具】と名付けられました。【QC 七つ道具】を用いて職場やサークルで改善を行うには、それらを勉強して活用の目的を理解することが大切です。QC 七つ道具は、主に数値を扱うものが中心の手法ですが、 【QC 七つ道具】として選ばれた手法は、下記の手法があります。
①パレート図
②特性要因図
③ヒストグラム
④グラフ
⑤チェックシート
⑥散布図
⑦層別
の七つです。今回の講座では、【ヒストグラム】を説明していきます。
【ヒストグラム】
◎:内容を実務で運用できるレベル
○ :内容を知識として理解しているレベル
△:言葉を知っている程度のレベル
×:出題範囲ではない項目
縦軸にデータ数(度数)を、横軸にデータの数値(特性値(計量値))を取り、柱状図にしたものをヒストグラム(histogram)と呼びます。
JIS Z 8101-1(日本工場規格「確率及び一般統計用語」)では、「計量特性の度数分布のグラフ表示の一つ。測定値の存在する範囲をいくつかの区間に分けた場合、各区間を底辺とし、その区間に属する測定値の度数に比例する面積をもつ長方形を並べた図」とあります。
【ヒストグラム】の各名称
「ヒストグラム」には、次のように2つの種類があります。
区間・・・・級、クラス。区間の下図は、一般的に10くらいが適当
区間の境界値・・・区間と区間の境界の値
区間の幅・・・・1つの区間の幅を"h"で表します。
h=(データの最大値-データの最小値)/区間の数
※区間の幅"h"は、最小測定単位の整数倍に丸めます。
区間の中心値・・・・区間を代表する中心の値
区間の中心地=(区間の下限境界値+区間の上限境界値)/2
ヒストグラムの作成手順
①データをまとめる(例:製品Aの長さ(mm)
②データの中の最大値と最小値を求めます。
★最大値は100.1(mm)、最小値は95.3(mm)
③区間の数を求めます。
区間の数は√n(ルートn)を整数に丸めます。nはデータ数
★100のデータ数であるため、√100=10
④区間の幅を求めます。
区間の幅(h)=(データの最大値-データの最小値)/区間の数
計算された値を測定のきざみ(最小測定単位)の整数倍で丸めます。
★h=(100.1-95.3)/10=0.48 ⇒ 0.5
⑤区間の境界値を求めます。
区間の境界値は、測定のきざみ(最小測定単位)の1/2のところにします。
第一区間の下限境界値=最小値-測定のきざみ/2
第一区間の上限境界値=第一区間の下限境界値+区間の幅
★第一区間の下限境界値=95.3-0.1/2=95.25
★第一区間の上限境界値=95.25+0.5=95.75
⑥区間の中心値を求めます。
区間の中心地=(区間の下限境界値+区間の上限境界値)/2
★第一区間の中心地=(95.25+95.75)/2=95.5
⑦最終区間まで、区間の境界値と中心地を求めます。
⑧度数表を作成します。
⑨度数値からヒストグラムを作成します。(平均値や規格値がある場合は、上限規格(SV)、下限規格(SL)を記入します。)
ヒストグラムの種類
A) 一般型 ⇒ 工程が管理された状態ででいる分布
B) 離れ小島型 ⇒ 原材料などの一部に異なる種類のものが混入しているときなどにできる分布
C) 絶壁型 ⇒ 規格値を飛び出したものがあるために、その部分を選別して取り除いたときなどにできる分布
D) 歯抜け型 ⇒ 測定のまずさやヒストグラムを作る時の区分けの方法が良くないときなどにできる分布
D) ふた山型 ⇒ 平均値の違う2つの分布が重なり合った場合に現れる時などにできる分布
D) 右すそひき型 ⇒ 片側に制限がある場合に現れる分布

下の講義内容も是非ご覧下さい!!
関連
QC検定対策 前回の講義内容(第11回)
『管理の方法』-【QC検定の対策講座】#11
関連
QC検定対策 次回の講義内容(第13回)