
第11回目の対策講座(実践編#5)の今回は、
品質管理の基本(管理の方法)
の説明をしていきますので、よろしくお願いします。

QC=Quality Controlの略で品質管理の意味。また職場内で自発的に集まった少人数の集団が、製品・サービスの品質管理や改善、不具合品の低減、安全対策に取り組む(QC活動)ことをQC活動という。
↓QC(品質管理)検定の概要に関しては、下記リンクをご覧ください↓ 目次 サブローこんにちは。サブローです。 本日はQC検定(品質管理検定)について説明をしていきますので、よろしくお願いします。 目次 QC検定とは? QCとは【Quality Control】の略であり、本 ... 続きを見る
【QC検定対策】 QC(品質管理)検定とは?(2020年度版)
↓QC(品質管理)検定講座のINDEXは下記リンクをご覧ください(随時更新予定)↓ サブローQC(品質管理)検定に関する説明が増やして行く予定なのでリンクに飛ぶような目次(INDEX)を作りました。 随時更新していくので、よろしくお願いします。 モグゾー対象級を記載していますが、あく ... 続きを見る
【QC検定2級対策】講座-目次(INDEX)
管理の方法
維持管理と改善
◎:内容を実務で運用できるレベル
○ :内容を知識として理解しているレベル
△:言葉を知っている程度のレベル
×:出題範囲ではない項目
水準を設定しその水準からずれないようにする事。またずれた場合は瞬時に元に戻せるようにする活動
水準を現状より高いレベルに設定し、問題又は課題を特定し、問題・課題達成を繰り返す活動
下図に示したように”維持管理”と”改善”は交互に行わなければいけません。
もし仮に改善を行わずに維持管理だけしか行わなかった場合、今以上の水準に達することはないでしょう。
また改善しか行わなかった場合も、結局改善したことを維持して定着させないとミスや異常/不具合が起こる可能性が高くなります。
つまり継続的に改善活動をするうえでは維持管理と改善のバランスが大切になってきます。
PDCA、SDCA
◎:内容を実務で運用できるレベル
○ :内容を知識として理解しているレベル
△:言葉を知っている程度のレベル
×:出題範囲ではない項目
管理のサイクルは【PDCA】のサイクルと呼ばれます。
D:Do(実施) ⇒ 計画通り実施する
C:Check(確認) ⇒ 実施した結果を調査し、評価する
A:Action(処置) ⇒ 必要に応じて適切な処置をとる
品質管理の分野では、このPDCAサイクルを続けていくことで、管理水準を高めていくことを重要視しています。
またPDCAを実行した後に標準化(S:Standardization)を行うことも重要なので、これを合わせて【PDCAS】と呼びます。
PDCAのサイクルを日常的な業務に重点を置いて見直したものは【SDCA】のサイクルと呼ばれます。
P(計画)の代わりにS(標準つまり通常の作業)が入ります。
D:Do(実施) ⇒ 標準通りの正しい作業を繰り返し実施する
C:Check(確認) ⇒ 作業が正しく行われたかどうかを確認する。正常か異常かを判断する
A:Action(処置) ⇒ 異常の原因を調べて対策をする
継続的改善
◎:内容を実務で運用できるレベル
○ :内容を知識として理解しているレベル
△:言葉を知っている程度のレベル
×:出題範囲ではない項目
問題が発生した場合、発生した異常に対して、原因を究明して抜本的な対策をおこなう必要があります。その結果、「ばらつき」が小さくなり、安定した状態になります。PDCA、管理、改善、標準化を繰り返し行うことを継続的改善」と呼んでいます。品質管理は、「継続」することが重要です。そして、改善した「再発防止」の対策をきちんと標準化しておくことが重要です。JIS Q 9024:2003(日本工業規格「マネジメントシステムのパフォーマンス改善・継続的改善の手順及び技法の指針)」では、継続的改善とは「問題又は課題を特定し、問題解決または課題達成を繰り返し行う改善」と定義されています。
問題と課題
◎:内容を実務で運用できるレベル
○ :内容を知識として理解しているレベル
△:言葉を知っている程度のレベル
×:出題範囲ではない項目
JIS Q 9024:2003(日本工業規格「マネジメントシステムのパフォーマンス改善・継続的改善の手順及び技法の指針)」では「問題」と「課題」は下記のように定義されています。
問題:設定してある目標と現実との、対策して克服する必要のあるギャップ
課題:設定しようとする目標と現実との、対処を必要とするギャップ
問題解決型QCストーリー
◎:内容を実務で運用できるレベル
○ :内容を知識として理解しているレベル
△:言葉を知っている程度のレベル
×:出題範囲ではない項目
問題点の原因を見つけて解決していく手順
現場の多くの問題は、問題解決型QCストーリーに従って取り組めば、短時間で効率よく解決できる場合が多いです。
ステップ2 原状の把握と目標の設定
ステップ3 活動計画の作成
ステップ4 要因の解析
ステップ5 対策の検討と実施
ステップ6 効果の確認
ステップ7 標準化(歯止め)と管理の定着
ステップ8 反省と今後の計画
課題達成型QCストーリー
◎:内容を実務で運用できるレベル
○ :内容を知識として理解しているレベル
△:言葉を知っている程度のレベル
×:出題範囲ではない項目
新規の事業への対応、現状の改善を行う場合、従来の問題解決ではアプローチが困難な問題を解決する為の手順
ステップ2 攻めどころの設定と目標の設定
ステップ3 活動計画の作成
ステップ4 方策の立案
ステップ5 成功シナリオの追求と成功シナリオの実施
ステップ6 効果の確認
ステップ7 標準化(歯止め)と管理の定着
ステップ8 反省と今後の計画

下の講義内容も是非ご覧下さい!!
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『品質の概念』-【QC検定の対策講座】#10
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