仕事でも使うことが多い『Microsoft Excel』(以下Excel、エクセル)の機能のを使った便利な技を紹介します。 仕事の改善や個人的な知識向上に役立ててください。よろしくお願いします(^o^)
目次
1行/1列おきに色をつけるには?
エクセルでたくさんのデータが入力されている場合、ぱっと見て見にくい場合が多いです。1行おき/1列おきに色がつくと見やすさが増します。エクセル関数の1つである「MOD」関数と「ROW」関数、「COLUMN」関数を使った便利技を紹介します。
【MOD】関数とは? (モッド)
関数式
=MOD(数値,除数)
数値:割られる数をセル参照や数値で指定します
除数:割る数をセル参照や数値で指定します
「MOD」関数は、数学/三角関数の1つであり、「数値」を「除数」で割ったときの余りを計算する関数です。
※除数に0を入れた場合は0になるので、注意してください。
【ROW】関数とは? (ロウ)
関数式
=ROW(範囲)
範囲:行番号を調べたいセルまたは範囲を指定します。省略した場合は、ROW関数が入力されているセルの行番号が返されます。
「ROW」関数は、行列関数の1つであり、「範囲」の行番号(縦)を求めます。
【COLUMN】関数とは? (コラムン)
関数式
=COLUMN(範囲)
範囲:列番号を調べたいセルまたは範囲を指定します。省略した場合は、COLUMN関数が入力されているセルの列番号が返されます。
「COLUMN」関数は、行列関数の1つであり、「範囲」の列番号(横)を求めます。
1行おきに色をつける手順
方法としては「ROW」関数でその行番号を取得し、その行番号を”2”で割ります。その出た余りが”0”の場合に対して色を変えるような"条件付き書式"を設定します。
a)
1行おきに色を付けたいセルを選択します。
b)
ホーム ⇨ ①”条件付き書式” ⇨ ②”新しいルール” をクリック
c)
①”数式を使用して、書式を設定するセルを決定”をクリックします。
②「MOD」関数と「ROW」関数を使用します。(今回の例としては『=MOD(ROW(),2)=0』となります。)
⇨(選択している範囲の各々の)行番号を”2”で割って、余りが”0”の場合という意味になります。
③塗りつぶす色を任意の色に設定します。
d) 結果 ⇨ c)での計算結果で、余りが0になる行(偶数行)の色が塗りつぶされました。
データの削除や並び替えを行っても、1行おきに色が変わる書式設定は維持されます。
1列おきに色をつける手順
方法としては「COLUMN」関数でその列番号を取得し、その列番号を"2"で割ります。その出た余りが"0"の場合に対して、色を変えるような”条件付き書式"を設定します。
a)
1列おきに色を付けたいセルを選択します。
b)
ホーム ⇨ ①”条件付き書式” ⇨ ②”新しいルール” をクリック
c)
①”数式を使用して、書式を設定するセルを決定”をクリックします。
②「MOD」関数と「COLUMN」関数を使用します。(今回の例としては『=MOD(COLUMN(),2)=0』となります。)
⇨(選択している範囲の各々の)列番号を"2"で割って、余りが"0"の場合という意味になります。
③塗りつぶす色を任意の色に設定します。
d) 結果 ⇨ c)での計算結果で、余りが0になる行(偶数列)の色が塗りつぶされました。
データの削除や並び替えを行っても、1列おきに色が変わる書式設定は維持されます。
※行の塗り潰しと列の塗り潰しが重なった場合、条件付き書式上での優先順位によってどちらが優先されるかが決まります。
ホーム ⇨ ①”条件付き書式” ⇨ ②”ルールの管理” をクリック
下図のように優先順位を高い方を上に持ってくることで設定ができます。▲を押すと黄色塗り潰しのルールが上位にきます。