
『Microsoft Excel』(以下Excel、エクセル)の中の機能としてある[VBA] について基本的な説明をしていきます。
仕事の改善や個人的な知識向上に役立ててください(^o^)
第2回目の今回は
・VBAの基本構文
について解説していきますので、よろしくお願いします。
VBAのプログラムは、構文に沿ってコードを記述する必要があります。セルを選択したり、フォントの色を変更したりするには、操作の対象と命令を『 . 』(ピリオド)で区切って記述します。VBAではエクセルのブックやワークシート、セルなど、命令の対象となるものを【オブジェクト】と呼びます。そのオブジェクトに対する操作の命令を【メソッド】、オブジェクトの情報の参照や設定を行う命令を【プロパティ】と呼びます。
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基本的な書き方
オブジェクト
VBAでは、エクセルのブックやワークシート、セルのフォント、グラフ、フォントなど、命令の対象となるもの【もの】のことをオブジェクトといいます。エクセルのオブジェクトは階層管理されており、下記のようなオブジェクトが存在します。(これ以外に多数あります。)
※オブジェクトを指定することを、『オブジェクトを取得する』と言います。
例1:あるExcelファイルであるBook1のSheet1にあるA1セルを取得する場合
Workbooks("Book1").Worksheets("Sheet1").Range("A1")
というように上記のオブジェクトからたどるような記述となります。
例2:あるExcelファイルであるBook1のSheet1にあるA1~C1セルを選択する場合
Workbooks("Book1").Worksheets("Sheet1").Range("A1:C1").Select
なおセルやセル範囲は上記のように『" "』でくくって指定します。
プロパティ
『属性』や『特性』の意味で、オブジェクトの状態を参照したり、値を設定したりするために使用します。このプロパティで扱える内容は、セルの内容、グラフ、エラー処理、フォントサイズ、色など様々に存在します。プロパティの値を取得するには、オブジェクトとプロパティを”.”ピリオド(ドット)で繋げて記述します。
a) プロパティの値を取得する
オブジェクト.プロパティ
Range("A1").Value ⇨ セルA1の内容
Range("A1").Font.Size ⇨ セルA1のフォントサイズ
Range("A1").Font.Name ⇨ セルA1のフォント
b) プロパティに値を設定する
オブジェクト.プロパティ = 値
Range("A1").Value =100 ⇨ セルA1に”100”を入れる
メソッド
ワークシートやセル等のオブジェクトに対し、操作する命令のことです。VBAではセルの選択、コピー &ペースト、削除などの操作ができます。オブジェクトの動作を指定するには、オブジェクトとメソッドをピリオド(ドット)で繋げて記述します。
オブジェクト.メソッド
Range("A1").Select ⇨ セルA1を選択する
Range("A1").Copy ⇨ セルA1をコピーする
Range("A1").PrintOut ⇨ セルA1を印刷する
これ以外にも様々なメソッドがありますが、操作の対象となるオブジェクトによって選択できるメソッドは異なります。

下のVBA講座も是非ご覧下さい!!
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VBAの基礎を覚えよう!【VBA入門講座#1】
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